新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)は2019年1月15日、マシンラーニングを用いた予測モデルの作成を自動化するソフト「DataRobot」を、東南アジアで提供すると発表した。東南アジアのNSSOLグループ子会社3社が、米DataRobotとの間で販売代理店契約を交わした。
東南アジアにおけるDataRobotビジネス拡大のため、東南アジアのNSSOLグループ子会社3社が、米DataRobotとの間で地域包括的な販売代理店契約を締結した。シンガポールのNS Solutions Asia Pacific、タイのThai NS Solutions、インドネシアのPT.NSSOL SYSTEMS INDONESIA、である。
3社は、DataRobotの導入コンサル、実装、サポート、周辺システムとの統合サービスを、ASEAN8カ国(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、カンボジア、ミャンマー)を対象に提供する。
ASEANは、域内人口が6億5000万人と、EUや北米NAFTAを上回る人口を持つ。GDP成長率は5%を上回ることが見込まれ、幅広い業種においてITを活用している。特に、マシンラーニングやAIをビジネスに取り込むことで競争力を強化する動きが活発という。
新日鉄住金ソリューションズは、リクルートに次ぐ国内2社めの販売代理店であり、2016年7月にDataRobotの取り扱いを開始している。システム構築会社として、DataRobotのライセンス販売だけでなく、導入コンサルティングや連携システムの構築といった周辺SIサービスを一貫して提供している(図1)。
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なお、DataRobotは、分析用のデータさえ用意すれば、データサイエンティストでなくても簡単にマシンラーニングを用いて予測モデルを作成できるソフトである(関連記事:機械学習を自動化するDataRobot、育成プログラムなどをセット化した“AI民主化推進パッケージ”)。
教師あり学習を自動化するソフトであり、真偽の分類や数値の予測などに利用できる。Web画面からデータを登録して「何を予測するか」を指定するだけで、予測モデルを自動生成する。複数のアルゴリズムを使ってモデルを生成し、より精度の高いモデルを自動で採用してくれる。