TISは2019年1月18日、オフコン/UNIXサーバー「IBM Power Systems」旧製品の保守サポートが2019年9月末に終了することに伴う支援サービスの提供を発表した。IBM i(AS/400)とAIXの利用環境をクラウド型で提供する「TIS XiCloud」において、保守サービス終了後も現行バージョンのOS環境を継続して利用できるようにする。
IBM Power Systemsは、業務システムの基盤として使われている、オフコン/UNIXサーバーハードウェアである。CPUにIBM製POWERプロセッサ(現行製品はPOWER9)を搭載し、オフコンOSのIBM iまたはUNIX OSのAIXが動作する。
旧製品は、段階的に保守サポートを終えている。具体的には、POWER5は2018年3月31日に保守サポートを終え、POWER6は2019年3月31日、POWER7は2019年9月30日にそれぞれ終了となる。
TISによると、2019年9月30日までに保守サポートが切れる対象機は約5000台あるという。こうした中で、多くのユーザー企業では、現行システムやOSバージョンの更改に迫られている。
TISは、IBM Power Systemsを基盤に採用したIaaS型クラウドサービス「TIS XiCloud」を提供している(図1)。IBM iとAIXの利用環境を月額制のクラウドサービスとして利用できる。対象システムの移行診断から環境の構築/移行、その後の運用までをトータルで支援する。
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今回TISは、TIS XiCloudにおいて、2019年9月30日に保守サービスが終わった後でも現行バージョンのIBM Power Systemsを利用できる環境を提供する。これにより、対象システムのクラウドへの移行と、その後のOSバージョンアップなどを支援していく。
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