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北九州市と日立、庁内データとパブリッククラウドを安全に連携させる実証実験

2019年2月27日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

北九州市と日立製作所は2019年2月27日、北九州市の「パブリッククラウド利用検討プロジェクト」と「文書事務見直しプロジェクト」の両プロジェクトを推進する実証実験を共同で実施すると発表した。2019年3月1日から2019年3月31日にかけて行う。

 北九州市の(1)「パブリッククラウド利用検討プロジェクト」と、(2)「文書事務見直しプロジェクト」の2つのプロジェクトを推進する。実証結果を基に、パブリッククラウド活用の技術的課題を整理するとともに、文書事務の効率化とペーパーレスの推進、市民サービスの向上を図る。

図1:業務システム環境とパブリッククラウド利用のためのネットワーク環境を分離し、ウイルスの感染を防ぎながら、庁内データと外部サービスを連携させる(出典:北九州市、日立製作所)図1:業務システム環境とパブリッククラウド利用のためのネットワーク環境を分離し、ウイルスの感染を防ぎながら、庁内データと外部サービスを連携させる(出典:北九州市、日立製作所)
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 (1)では、北九州市のLGWAN接続系業務システム環境とAWS(Amazon Web Services)のIaaS/PaaS環境を接続し、有効性を検証する(図1)。LGWAN接続系の業務システム環境とパブリッククラウド利用のためのネットワーク環境を分離し、ウイルスの感染を防ぎながら、庁内データと外部サービスを連携させる。

 実証実験では、北九州市の文書管理システムから目録データを抽出し、AWS上に構築した行政文書目録公開システムに対し、LGWAN経由でデータを登録する。こうして登録したデータを、利用者がインターネット経由でスムーズに閲覧できることを確認する。

 LGWAN接続系の業務システム環境とパブリッククラウド間の通信においては、日立の「地域IoT連携クラウドサービス」を利用する。これにより、情報セキュリティ要件(ウイルス、不正アクセス、情報漏洩などの防止)を満たした安全なデータの送受信が行えることを検証する。

 (2)は、これまで紙で保管していた文書を、OCR(光学文字認識)やAI、RPA(ロボットによる業務自動化)を活用して電子化する。AWS上に構築する文書検索閲覧システムに対して、LGWAN経由で登録する。

 実証実験では、短期間で効率的にシステム開発・稼働させるための開発手法を検証する。さらに、情報セキュリティ要件、情報資産の機密性・完全性、システムの可用性を検証する。

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