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サイバートラスト、RHEL 7.6ベースの「Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7 SP3」
2019年3月7日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
サイバートラストは2019年3月7日、Linux OSの新版「Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7 SP3」を発表、同日提供を開始した。新版(SP3)では、ベースとなるRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のバージョンを7.4から7.6へと上げた。
サイバートラストのAsianux Server(MIRACLE LINUX)は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)をベースに、アジアのビジネス要件に合わせてサポートを強化したLinux OSである。基幹システムが求めるミッションクリティカルな要件から、特定業務用機器への組み込みに必要なカスタマイズの要件まで、各種用途に適合することをセールスポイントにしている。
サポート体制が充実していることも特徴で、OSSベースの製品でありながら、サイバートラストから日本語での技術サポートを受けられる。さらに、販売開始から5年以上販売を続けるほか、サポート期間を10年と長く設定している。基幹サーバーに必要な長期運用や、業務機器への組み込みに必要な長期安定供給のニーズに応える。
新版のSP3では、ベースとなるRHELのバージョンを、SP2の7.4ベースから7.6ベースへと上げた。デバイスドライバなどの更新によって、第8世代Xeonプロセッサを含む最新世代のハードウェアを使えるようになった。また、OpenJDK 11などの追加、更新によってアプリケーション開発環境も新しくした。
価格(税別)は、物理サーバー向けの「MIRACLE LINUX Standard Pack」の場合、標準的な9時から18時までのサポートを含んで、1年で7万8000円、3年で16万2000円、5年で22万2000円。追加1年は7万8000円。仮想化環境向けの「MIRACLE LINUX for VM Standard Pack」は、標準的な9時から18時までのサポートを含んで、1年で19万8000円、3年で48万円、5年で69万円。追加1年は19万8000円。特定業務用機器(産業用コンピューターやアプライアンスへの組み込み)向けライセンスは、10ライセンスで15万円(1ライセンスあたり1万5000円)。
なお、サイバートラストによると、Asianux Server(MIRACLE LINUX)の出荷実績は累計14万本以上、年間2万本以上。近年は、製造業におけるファクトリーオートメーションや通信業での導入が増えているという。