オープンストリームとSBクラウドは2019年4月25日、SBクラウドが提供する、マシンラーニング(機械学習)などを活用した画像検索エンジン「Image Search」に関する協業を発表した。リテール業界向けに、高速・高精度な画像解析技術を体感できるPoC(概念実証)サービスを提供する。
オープンストリームとSBクラウドは、協業の最初の取り組みとして、リテール(小売)業界向けに「Quick&Accurate 画像検索PoCサービス」を提供する。オープンストリームを通じて、2019年5月8日に提供開始する。Image Searchの画像解析技術を簡単に体感できることをアピールしている(図1)。
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協業の背景について両社は、企業が画像検索エンジンを導入する場合、大量の画像データを登録して学習させる必要があることを挙げる。「こうした作業には手間や時間がかかるため、技術検証を気軽に行うことが難しく、導入における障壁の1つとなっている」という。
こうした課題を解決するため、今回、クラウドサービスの知見やECサイト向けの開発実績を持つオープンストリームと、Image Searchを提供するSBクラウドが協業した。
Quick&Accurate 画像検索PoCサービスは、企業が商品画像データを簡単に登録し、画像検索できるツールを提供する。PoC用デモサイトは、オープンストリームが作成するため、企業は手間や時間をかけずに画像検索エンジンを検証できる。
なお、Image Searchは、中国アリババグループが独自に開発した、マシンラーニング(機械学習)とディープラーニング(深層学習)技術を活用した画像検索エンジンである。中国のB2Cオンラインショッピングモール「天猫(Tmall)」や、C2Cマーケットプレイス「淘宝(タオバオ)」をはじめとするECサイトなどで使われている。
ECサイトを運営する企業は、商品画像データをImage Search上に登録して、商品を識別するラベル(タグ)を画像ごとに付与。これにより、商品を画像で検索する機能をECサイトに導入できる。ECサイトを訪れた利用者は、欲しい商品を撮影して画像をアップロードするだけで、同一または類似した商品を表示できる。