サンデンホールディングス(本社:群馬県伊勢崎市)およびサンデン・オートモーティブコンポーネントは、欧州地域における自動車向けコンプレッサー製造・販売のSCM(サプライチェーンマネジメント)基盤として、ERPアプリケーション「SAP S/4HANA」と、その稼働基盤「SAP HANA Enterprise Cloud」の導入を決定した。提供元のSAPジャパンが2019年5月7日に発表した。
自動車用エアコン/エアコン用コンプレッサー、自動販売機などを製造するサンデンホールディングスグループ。同社は「グローバル力と品質力を基礎に環境をコアにして次の成長を果たす」という経営方針の下、長年にわたって全社的品質改革活動「STQM(Sanden Total Quality Management)」を遂行。その過程で培った製品/サービス品質と、23カ国・地域/54拠点に及ぶグローバル性を軸に事業を展開している。
そんなサンデンが今回、欧州地域における自動車向けコンプレッサー製造・販売のSCM基盤として、「SAP S/4HANA」と、その稼働基盤「SAP HANA Enterprise Cloud」の導入を決定した。導入プロジェクトは、SAPの自動車業界向けコンサルティング組織であるACS(Automotive Consulting Solutions)が支援する。SAPジャパンは、「ACSの活用により、欧州自動車メーカー向けテンプレートを用いた迅速な導入が可能になる」とアピールしている。
SAPジャパンによると、サンデンは欧州拠点へのS/4HANA導入後、欧州以外の地域にも導入を広げる予定で、グローバルレベルでSCM最適化に取り組んでいく計画という。