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Zoho、Office 365を監査・監視・管理するソフト「ManageEngine O365 Manager Plus」
2019年6月7日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ゾーホージャパンは2019年6月7日、Office 365の運用管理ソフトウェア「ManageEngine O365 Manager Plus」を発表、同日提供を開始した。煩雑になりがちなOffice 365の監査・監視・管理を、標準ツールである「管理センター」や「PowerShell」よりも簡単に実行できるとしている。価格(税別)は、100ユーザー時に年額13万7000円から。30日間無料で利用できる評価版も用意している。
O365 Manager Plusは、Office 365を監査・監視・管理できる運用管理ソフトである(画面1)。コンプライアンス(法令順守)レポートの作成、監査とアラート、アクセス権限設定の管理、稼働状況の監視、メールボックス内のコンテンツ検索、などの機能を提供する。
使いやすさに注力したとしている。1つの管理コンソールに機能を集約しているため、複数のWeb画面を開くことなく、目的の項目に辿り着くという。利用頻度が高いレポートやアラートをダッシュボードに配置することで、一目で確認できるようにしている。
主な機能は、表1の通り。
機能 | 概要 |
---|---|
レポート | Office 365全体を網羅した700種類以上の定義済みレポートを用意した。法令の順守状況を簡単に確認できるとしている。スケジュールに従ってレポートをメールに添付して通知する運用もできる |
監査とアラート | Office 365では、監査ログの保管期間は最大90日である。一方、O365 Manager Plusは、監査ログを無期限に保存できる。溜まったログをアーカイブしたり復旧したりもできる |
管理 | CSVを利用した一括処理など、Office 365コンポーネントを個別に管理できる。細かい権限設定によって、特定の操作を特定の担当者に委任できる |
監視 | Office 365サービスの状態を24時間監視し、サービスの低下を検出すると即時に管理者にメールで通知する。サービスの応答時間と詳細内容を確認できる |
コンテンツ検索 | ユーザーが送受信したメールの内容を検索できる。組織がメール経由でマルウェアに感染した場合、同様のメールが送られたユーザーを確認できる。条件を設定することによって、クレジットカードの情報などを検出し、機密情報が流出していないかを監査できる |
マルチテナントの一括管理 | マルチテナントを管理できる管理用ダッシュボードや、定期的にレポートをメールで通知する機能などを備える。1つのテナントで複数ドメインのユーザーを登録している場合、仮想テナントを作成してドメインごとに管理できる |