佐賀銀行は、行内照会業務のサービスを標準化することを目指し、2019年7月からAIチャットボットサービスの運用を開始する。JSOLのAIチャットボットサービス「Collam」を採用してシステムを構築、行員の育成をサポートするとともに、本部・営業店双方の業務負荷を軽減し、業務効率化・生産性向上を図る。JSOLが2019年6月19日に発表した。
佐賀銀行は、佐賀県を中心とする九州地方に地盤を持つ地方銀行。「さぎん(佐銀)」の略称で、地域密着型の金融サービスを提供している。
近年、金融機関の業務が多様化・専門化するなかで、同行でも営業店から本部への質問や照会が増加しており、本部における電話応対負荷の軽減や、各業務の正確な事務知識習得が急務となっていたという。
こうした課題に対応するため、佐賀銀行は行内での情報・ノウハウ共有を支援するツールとして、会話形式で質問ができるチャットボットの導入検討を進めた。そして、回答精度向上のために実施する学習作業の負担をいかに軽減できるかが、ツール選定におけるポイントだと考えた。
そのうえで導入を検討したのが、JSOLのAIチャットボットサービス「Collam(コラム)」。同ツールはシステム自身が学習データを生成する。佐賀銀行は、日々の学習作業の負荷が低いことから採用を決定した。導入スケジュールは、プロジェクト開始が2019年4月で、2019年7月の運用開始を予定している。
Collamは「Chatbot of learning like a magic trick」の略で、チャット形式の対話を通じ、質問者からの問い合わせに対して適切な回答を自動で行う。AIを活用した文章の解釈と状況に応じた柔軟な対応により、質問者との自然な対話を可能にしている。三井住友銀行が日本マイクロソフトと共同開発・製品化したものを、JSOLがMicrosoft Azure上でクラウドサービスとして提供している