UIコントロール(アプリケーション画面開発用部品)などのUI/UXツールを開発・提供する米Infragistics日本法人のインフラジスティックス・ジャパンは2019年7月2日、データを可視化するBIダッシュボードの新製品「Reveal」を発表した。2019年7月31日から提供する。Web、デスクトップ、スマートデバイス(iOS/Android)のマルチプラットフォームで動作する。製品形態として、単独で動作するデータ分析ソフトウェア「Reveal App」と、アプリケーションに組み込んで使う「Reveal Embedded」を用意した。
Revealは、データを可視化するBI(ビジネスインテリジェンス)のダッシュボード製品である(画面1)。データベースやExcelファイルなど各種のデータソースにアクセスしてデータを取得し、これを分析して可視化する。UI/UX(画面の使い勝手)に注力しており、アプリケーションの画面上で直接マウス操作でダッシュボードを編集することもできる。これにより、見たいデータを所望の見せ方でグラフ化できる。
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製品の形態として、単独で動作するデータ分析ソフトウェア「Reveal App」と、アプリケーションに組み込んで使う「Reveal Embedded」を用意した。稼働環境はいずれも、Web版、Windowsデスクトップ版(WPF:Windows Presentation Foundation)、iOS版(Objective-C)、Android版(Java)の4つである。
なお、Reveal AppのWeb版では、ユーザーがオンプレミス環境やIaaS環境にWebアプリケーションを構築する使い方に加えて、インフラジスティックス・ジャパンが運営するSaaS型クラウドサービスも選択できる。
価格(税別)は、単独で動作するアプリケーション「Reveal App」が1ユーザーあたり年額1万1880円、アプリケーションに組み込んで使う「Reveal Embedded」が組み込み対象アプリケーションあたり年額600万円。
会計ソフト「SuperStream-NX」がUI部品を全面採用
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発表会では、「UIはエンドユーザーとアプリケーションの接点。アプリケーションを成功させるためにはUI/UXが重要」と、米インフラジスティックス(Infragistics)でSenior Vice President of Developer Toolsを務めるJason Beres氏(写真1)がUI/UXの重要性を説明。「アプリケーション開発で一番時間を使うのはUI」(Jason氏)だとした。
インフラジスティックスの製品ジャンルは3つある。(1)UXソフトウェア(UIデザイン、アプリケーションのプロトタイピング、ユーザビリティテスト)、(2)UIコントロール(アプリケーション開発用の画面部品)、(3)アプリケーションに組み込めるデータ可視化ダッシュボード、である。今回新製品として提供するRevealは、(3)のデータ可視化ダッシュボードにあたる。
説明会では、インフラジスティックスのUIコントロールを採用したアプリケーションベンダーとして、スーパーストリームで取締役企画開発本部長を務める山田誠氏が登壇した。業務アプリケーション「SuperStream-NX」の会計ソフトにおいて米InfragisticsのUIコントロールを全面採用しているという。今後は人事・給与ソフトにも採用するとしている(関連記事:スーパーストリーム、会計ソフト「SuperStream-NX」の画面と帳票を刷新)。