NTTデータ・ビズインテグラルは2019年8月8日、ERP(統合基幹業務システム)パッケージソフトウェア「Biz∫」(ビズインテグラル)を強化し、Web経由で帳票を発行するラクスのクラウドサービス「楽楽明細」に帳票データを引き渡せるようにしたと発表した。オプションなどのカスタマイズ対応となるが、楽楽明細に取り込むためのフォーマットで帳票データを出力できる。
Biz∫は、会計、販売、購買、人事などの基幹業務のほか、ワークフロー、マスターデータ管理、他システム連携基盤、統合運用管理といったシステム共通系の製品をラインナップしたERPソフトである。アプリケーション開発機能も備えており、共通部品や共通マスターを活用しながら独自の業務アプリケーションを構築できる。
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今回、帳票データの外部出力機能を強化し、楽楽明細に取り込めるフォーマットで帳票データを出力する機能を追加した(図1)。Biz∫ユーザーは、カスタマイズまたはオプションの形で同機能を追加できる。Biz∫は、楽楽明細向けのフォーマットとして、CSV(カンマ区切り形式)ファイルを出力できる。これを楽楽明細に取り込んで帳票を作成する。
楽楽明細は、請求書や納品書などの帳票をWeb上で発行できるクラウドサービスである。帳票データ(CSVまたはPDF)を楽楽明細にアップロードして使う。発行先に応じて、Web経由でのオンライン発行、メール添付による配送、郵送による配送のいずれかの方法で帳票を発行できる。
Biz∫が楽楽明細とデータ連携することによって、請求書などの帳票データを電子データのまま取引先に送付できるようになる。経理事務を効率化できるほか、郵送費や印刷費などの経費を削減できる。配送状況もWeb上で管理できる。