サーバーワークスは2019年9月10日、2019年8月23日にAWS東京リージョン(AP-NORTHEAST-1)で発生した障害を受け、障害の概要と今後ビジネスに影響を及ぼさないための対策をまとめたホワイトペーパー「万が一の障害にも耐えられるようにするためのAWS利用ガイド」を公開した。
拡大画像表示
2019年8月23日、AWS東京リージョンの1つのアベイラビリティゾーン(データセンター)で発生した制御システムの複合的な不具合によって、いくつかのAWSサービスが影響を受けた(関連記事:AWS東京リージョンで発生した大規模障害は冷却制御システムのバグが原因)。こうした障害に備えるためには、提供しているサービスの稼働レベルを考慮した上で、最適な構成を選ぶ必要がある。
サーバーワークスは、AWSのプレミアコンサルティングパートナーの視点で、障害発生時からホームページなどで障害に対する通知や提言などを公開してきた。今回、これらをまとめ、対策として解説したレポート資料を公開した(図1)。
レポートでは、有効な対策の1つとして、可能な限りMulti-AZ(2つ以上のアベイラビリティゾーン)の構成でサービスが稼働するように設計しておくことを挙げている。サーバーワークスの顧客の多くはMulti-AZで稼働する設計となっており、その大多数は障害時にもサービスを継続できたという。
ホワイトペーパーは3ページのPDFファイルで、6項目のQ&Aで成り立つ。それぞれの項目の内容は、以下の通り。
- 発生した障害の概要
- 障害発生時のユーザー側の対応について
- 今回の障害による影響はMulti-AZ構成で回避できたのか
- Multi-AZ構成にできないシステムはどうすべきか
- 可用性向上のためのマルチリージョン運用の必要性
- サーバーレス構成は障害対策として有効か
- 障害に対応するために必要な社内体制
レポート資料のダウンロードページのURLは「http://info.serverworks.co.jp/l/310441/2019-09-04/cwmjk6」。