TISは2019年11月14日、自然言語処理で企業分析を行うためのデータセット「CoARiJ(Corpus of Annual Reports in Japan、コアリジェ)」を無料公開すると発表した。ESGをはじめとした非財務情報への自然言語処理技術活用を推進する。
CoARiJは、有価証券報告書やCSR報告書、統合報告書の記載内容(事業概要や財務情報など)と、数値情報(株価およびTOPIX等の指数)をまとめたデータセットである(図1)。2014年度から2018年度までの5カ年度分を収録している。
図1:自然言語処理で企業分析を行うためのデータセット「CoARiJ(コアリジェ)」の概要(出典:TIS)拡大画像表示
より高度な企業評価を行いたい研究者また企業は、CoARiJと自然言語処理技術を組み合わせることで、財務・非財務両面で分析を行うことが可能になる。
TISは、アニュアルレポートなどの事業報告文書へ自然言語処理を活用することで、従来の財務分析にとどまらない、非財務分析を加えた総合的な企業分析を行いたいと考えている。自然言語処理による非財務分析はまだ発展途上であり、研究の推進に貢献するため、今回の無料公開を行う。なお、一般の企業にとってもわかりやすい形でのデータ提供は、TISの製品・サービスとして提供する。
TISは、与信管理サービス「SCORE LINK」や企業分析サービス「Finplus」を提供している。これらのサービスでは、財務情報を主軸に扱っている。今後ここにCoARiJを活用した非財務情報の分析を加える。これにより、企業の与信・融資業務支援を充実させる。投資・融資を受ける企業側も、数値面だけではない評価が受けられるというメリットがある。
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