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ウイングアーク1st、帳票基盤ソフト新版「SVF Ver.10.0」、負荷分散で大量印刷可能に

2019年12月2日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ウイングアーク1stは2019年12月2日、帳票作成/印刷エンジンソフト群の新版「SVF Ver.10.0」を発表した。同日提供を開始した。新版では、帳票の大量出力に対するスケーラビリティを確保したほか、多様なデバイスで文書を閲覧できるようにした。主要製品をパッケージ化したスイート製品群として提供する。

 SVFは、帳票作成/印刷エンジンソフト群である。帳票フォーマットを設計するソフト、PDFなど各種の形式で帳票データを出力するソフト、出力帳票を印刷前に集約/格納するスプールサーバーソフト、PDF形式の帳票データを長期保管して活用するためのソフト、システム連携ソフト、――などで構成する。

 今回、2010年のVer.9.0以来のメジャーバージョンアップとなるVer.10.0を発表した。新版では、大量な帳票出力に対するスケーラビリティを確保した。また、Excelを使って帳票を設計できるようにしたほか、多様なデバイスで文書を閲覧できるようにした。

 新版では、大量印刷時の性能を高めた。出力帳票を印刷前に集約/格納するスプールサーバーソフト「Report Director Enterprise」(RDE)のサーバー負荷をスケールアウトによって分散し、スループットを高められるようにした。

 帳票設計においては、設計ツールを使うことなく、Excelで帳票フォーマットを作成できる機能を追加した。Excelファイルを直接SVFの設計ファイルとして利用することで、帳票デザインの難易度が下がる。

 帳票の閲覧においては、帳票をSVG(Scalable Vector Graphics)で出力し、HTML5対応のWebブラウザで閲覧できるようにした。スマートフォンやタブレットなどの様々な閲覧環境で閲覧・再加工できるようにした。

 今回のVer.10.0から、製品を選択しやすくすることを目的に、主要製品をパッケージ化した4つのスイート製品群を用意した(表1)。PDF系の「SVF PDF Enterprise」、基盤系の「RDE SUITE」、印刷系の「SVF Print SUITE」、ファイル出力系の「SVF File SUITE」、――である。

表1:スイート製品の構成要素
スイート製品名 用途 構成ソフトウェア
SVF PDF Enterprise 帳票のPDF化によってWebで帳票を運用できるようにする SVF for PDF
SVF for Web/Client
SVF Web Direct Print
SVF for SVG
RDE SUITE 基幹システムの帳票出力環境を標準化・共通化・一元化する Report Director Enterprise
RDE PDF Option
RDE SATO Option
RDE TEC Option
RDE NEC MultiCoder Option
RDE Excel Option
RDE CSV Option
RDE TIFF Option
RDE Zebra Option
RDE SVG Option
SVF Print SUITE 主要プリンタ各社の制御コードを使って帳票を高速に印刷する SVF for Java Print
SVF for SATO/Java Edition
SVF for TEC/Java Edition
SVF for NEC MultiCoder
SVF for Zebra
SVF File SUITE 印刷データをExcel/CSV/TIFFなど各種ファイル形式で出力する SVF for Excel
SVF for CSV
SVF for Web/TIFF Java Edition
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