オムロン ソーシアルソリューションズは2019年12月12日、サーバー仮想化環境を停電から保護する製品として、無停電電源装置(UPS)の新シリーズ「BU-2R(H)」と、自動シャットダウンソフトウェア「VirtuAttendant」を発表した。2020年2月から提供する。価格(税別)は、UPSのBU-2R(H)が45万2000円から、自動シャットダウンソフトのVirtuAttendantが17万5000円。
オムロン ソーシアルソリューションズの「BU-2R(H)」は、200V仕様のサーバーで利用できるUPSである(写真1)。サーバー仮想化環境に向けて製品化した。複数台の仮想サーバーを収容可能な、消費電力が大きいサーバー機と組み合わせて使うことを想定している。もう1つの新製品であるVirtuAttendantは、UPSと連動してサーバーを自動でシャットダウン/再起動するソフトウェアである。仮想サーバーをシャットダウンできる。
写真1:200V仕様のサーバー機に向いたUPSの新シリーズ「BU-2R(H)」の外観(出典:オムロン ソーシアルソリューションズ)拡大画像表示
製品提供の背景について同社は、サーバー仮想化環境で利用する高性能なサーバー機は消費電力が大きく、UPSにおいても従来の100Vから200V対応へのニーズが高まっていること、また、仮想サーバーは多様なOSを持つため、UPS導入時の設定が複雑になるほか、長時間の動作検証が必要になることを挙げる。
UPSのBU-2R(H)の特徴の1つは、仮想サーバーのシャットダウンに必要な時間を確保できるように、増設用のバッテリユニットを最大3台まで接続できることである。大容量モデル(5000VA/4500W)の場合、4500Wの負荷容量を約60分バックアップできるとしている。
容量に応じて、5000VA/4500Wの「BU5002R」と、3000VA/2700Wの「BU3002R(コンセントタイプ)」および「BU3002RH(端子台タイプ)」の3モデルを用意した。3000VA/2700Wタイプでは、サーバーやストレージの接続に適したIEC規格の出力コンセントを10個搭載しているため、別途電源タップが不要である。
自動シャットダウンソフトのVirtuAttendantの特徴は、サーバー仮想化環境専用に機能を作りこんだことである。UPS導入時の動作テストの設定項目を削減し、導入時の作業負荷を軽減したとしている。例えば、仮想サーバーのシャットダウンシーケンスを「時間」と「優先順位」の2軸で設計する必要があったものを、仮想サーバーのON/OFF状態を自動で判断することで「優先順位」の1軸のみで設計できるようにした。また、GUI画面のクリックだけで仮想サーバーだけをシャットダウンできるようにした。
UPS / BCP/DR / オムロン ソーシアルソリューションズ / オムロン
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