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日立、ストレージサービスをEquinixデータセンターで提供、パブリッククラウドから高速アクセス

2020年1月28日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2020年1月28日、ストレージリソースをボリューム容量に応じた月額課金で企業に提供する「ストレージボリューム提供サービス on Equinix IBX」を発表した。日立製ストレージをエクイニクスのデータセンター「Equinix IBX」に設置して提供する。Equinix IBXはパブリッククラウドと高速回線で接続し、パブリッククラウドから高速にアクセスできるほか、パブリッククラウドサービスの切り替えの際にクラウド間のデータ移動が不要になる。同年1月31日から提供する。価格は個別見積もりとなっている。

 日立製作所の「ストレージボリューム提供サービス on Equinix IBX」は、東京にあるエクイニクスのデータセンター「Equinix IBX」に日立のフラッシュストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform」(VSP)を設置し、これをボリューム容量に応じた月額課金制で提供するサービスである(図1)。マルチテナント型のほか、専有型のストレージも提供できる。

図1:「ストレージボリューム提供サービス on Equinix IBX」の概要(出典:日立製作所)図1:「ストレージボリューム提供サービス on Equinix IBX」の概要(出典:日立製作所)
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 データセンターとして利用するEquinix IBXの特徴は、AWS(Amazon Web Services)など各種のパブリッククラウドサービスと高速回線で接続していることである。パブリッククラウド上のサーバーからEquinix IBX上のストレージに対して高速にアクセスできる。

 新サービスを提供する背景について同社は、これまで自社のデータセンターでストレージを運用してきたユーザーを中心に、データの信頼性や可用性に対する懸念から、パブリッククラウドの導入に踏み切れない状況を挙げる。Equinix IBX上で日立のストレージを利用することで、パブリッククラウド上のストレージサービスと比べて、データの信頼性や可用性が高まるとアピールしている。

 「新サービスは、利用するパブリッククラウドの切り替える際にも都合がよい。データをプライベートクラウド側のストレージに保存していることから、新旧のパブリッククラウド間でデータを移動させる必要がない。このため、パブリッククラウドの切り替えコストを低減できる」(同社)。

 重要なデータを日立のストレージで保持し、使用頻度の少ないデータをパブリッククラウドのストレージに保管するといったように、用途に応じたストレージの使い分けを提案している。「また、通常はデータセンター内のサーバーで処理を行い、繁忙期にパブリッククラウドのサーバー資源を活用する、といった運用も容易になる」(同社)。

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