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吉野家ホールディングス、グループ47社の会計システムを統合、勘定科目や業務運用を統一

2020年3月4日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

吉野家ホールディングスは、会計システムを刷新し、「SuperStream-NX」を導入した。グループ全体の会計システムを統合するとともに、勘定科目や業務運用を統一した。システム構築を手がけたインテックとSuperStream-NXを提供したスーパーストリームが2020年3月4日に発表した。

 吉野家ホールディングスは、牛丼の「吉野家」をはじめ、国内外に飲食店を展開する47社のグループ経営を行っている。しかし、連結会社が増えたことで、連結決算や連結納税などの会計業務が複雑化した。さらに、グループ各社で会計システムが異なるため、データ連携に手間がかかるという課題があった。

 そこで、2017年度末にスタートした本部業務改革プロジェクトの一環として、これまで別々だったグループ各社の会計システムを統合・共通化することを決定した。2003年以降、会計システムにSuperStream-NXの旧製品である「SuperStream-CORE」を導入していたが、今回、SuperStream-NXを導入した(図1)。

図1:「SuperStream-NX」を導入したシステム構成(出典:インテック、スーパーストリーム)図1:「SuperStream-NX」を導入したシステム構成(出典:インテック、スーパーストリーム)
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 新システムに求めた要件は、グループ共通で使えることと、毎月200万件の仕訳明細を処理できることである。SuperStream-NXは、この要件に合致した。また、複数画面を立ち上げて各社同時に仕訳を入力できるなど、統合会計を意識した作りになっている点を評価した。

 SuperStream-NXの導入には、グループ一斉運用に向けて、グループ各社の業務要件の洗い出し、新しい業務フローの策定、システム要件定義、クラウド環境構築、データ移行、運用手順書の整備、――などをインテックが支援した。

 導入の成果として、グループ全体の会計システムを統合しただけではなく、勘定科目や業務運用の統一も実現した。プロジェクト推進にあたり、人件費や関連コスト、時間削減などで20%の効率化を目指していたが、2019年度中に目標に達成する見込み。今後は、外部サービスとの連携を進めながら、さらなる業務改善につなげていく。

 なお、SuperStream-NXは、会計と人事給与を中核とする中堅企業向けの基幹業務アプリケーションである。旧製品であるSuperStream-COREの後継として2009年に初期版が登場した。旧製品と比べた特徴は、C/S(クライアントサーバー)型ではなく、Webベースのリッチクライアント技術を採用していることである。

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