NTTデータは、コンテナ/Kubernetesを活用するパイロットプロジェクトとして、金融機関向けのASPサービス「DENTRANS」をコンテナ化した。2020年7月から稼働を開始する。コンテナ運用のための基盤ミドルウェアとして、Red Hat OpenShiftを採用した。レッドハットが2020年4月22日に発表した。
NTTデータは、融機関向けのASPサービスであるDENTRANSをコンテナ化した。2020年7月から稼働させる。コンテナ化によって、開発環境への配布、ビルド、テスト、本番環境へのデプロイまでを自動化した。NTTデータでは「ミッションクリティカルなシステムであったにも関わらず、現場から肯定的な評価を得られた」とコメントしている。
今回コンテナ化したDENTRANSは、金融機関や法人などが全銀電子債権ネットワーク(でんさいネット)を利用する上で必要となる各種機能を提供するASPサービスである。インターネットとWebブラウザを介して利用できる。発生記録、譲渡記録などの記録請求機能だけでなく、でんさい割引などの融資申込やでんさいを利用したファクタリングサービスを提供する。
DENTRANSは、NTTデータのクラウドサービスであるOpenCanvasで稼働させる。OpenCanvasは、元々は金融機関向けに提供していたクラウドサービスだが、現在では用途を広げ、コンテナ環境を提供するクラウドサービスとして強化済み。Red Hat OpenStack Platform、Red Hat OpenShift、Red Hat Ansible Automation Platformなどを利用できる。