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クライム、VMware環境のストレージ性能をキャッシュで高速化するソフト「Infinio Accelerator Ver4.0」

新バージョンではキャッシュ容量の割り当てを自動化

2020年5月12日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

クライムは2020年5月12日、VMware vSphere環境のストレージをキャッシュによって高速化するソフトウェアの新版「Infinio Accelerator Ver4.0」を発表した。新版では、キャッシュの割り当て量を自動で調整できるようになった。同日提供を開始した。価格は、オープン。開発会社は、米Infinio Systems。

 Infinio Acceleratorは、VMware vSphereによるサーバー仮想化環境のストレージ性能を高めるソフトウェアである。ストレージ性能として、100万I/O毎秒、20Gbit/秒の転送速度、80マイクロ秒のレンテンシ(遅延時間)をうたう。15分でインストールして、システムを止めることなく利用を開始できるとしている。

 仮想サーバーからのI/Oアクセスを処理するためにVMwareが提供しているAPIであるVAIO(vSphere APIs for I/O Filtering)の仕組みを使って開発した。これにより、仮想サーバーからのI/Oリクエストをキャッシュによって高速化している。

 キャッシュ内容の重複排除機能によって、リソースの使用効率を高めている。初めてのリクエストであっても、内容が重複していれば、すでにキャッシュされていることになり、追加でキャッシュすることにはならない。

 新版では、キャッシュ容量の割り当てを自動化した(画面1)。また、メモリーだけでなく、SSDのようなフラッシュメモリーデバイスをキャッシュとして利用できるようにした。メモリーとフラッシュを組み合わせた階層型のアーキテクチャでキャッシュを運用できるようにした。新版ではまた、仮想サーバー単位で高速化リソースの優先度を付けられるようにした。優先したいアプリケーションを、より高速に利用できるようにした。

画面1:「Infinio Accelerator」のキャッシュ容量割り当て画面(出典:クライム)画面1:「Infinio Accelerator」のキャッシュ容量割り当て画面(出典:クライム)
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 VMware環境で利用できるすべてのストレージタイプで動作する。SAN、NAS、DASハードウェア上のNFS、VMFS、VVOLs(VMware vSphere Virtual Volumes)や、VSAN(VMware Virtual SAN)データストアで利用できる。

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