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スワローインキュベート、目検出技術を強化、視距離の推定や眼鏡検出が可能に

2020年6月3日(水)IT Leaders編集部

スワローインキュベートは2020年6月2日、パナソニックの特許ノウハウを活用した「目検出技術(可視光版)」に、視距離推定機能を含む新機能を追加した「Ver.2.0」を開発し、一般への提供を開始した。なお、一部取引先には先行提供している。価格は、要問い合わせ(見積りは無料)。

 目検出技術(可視光版)は、これまで赤外線カメラを用いていた目の検出を、独自の技術によってWebカメラやスマートフォンのカメラ、PC搭載のカメラなどの可視光カメラ(RGB)で行える技術である。

図1:目検出技術で検出できる項目(出典:スワローインキュベート)図1:目検出技術で検出できる項目(出典:スワローインキュベート)
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 パナソニックの特許ノウハウ(知財)を活用している。さらに、独自の「画像処理手法、瞳孔・虹彩判定アルゴリズム」を開発している。これにより、ヒトの目や目の周辺の情報を、高精度に検出できるとしている(図1)。

 新バージョンのVer.2.0では、従来の「まばたき検出」の精度を向上させた。さらに、新たにカメラから目までの距離を推定する「視距離推定」や、「メガネ有無判定」などの機能も追加した。瞳や目以外に、まばたきや、カメラから目までの視距離(推定)、メガネの有無といった目の周辺情報を取得できる。

 なお、同技術は、瞳以外に、上下まぶたや目頭・目尻などの位置も同時に取得している。このため、「視線検出」としてドライバーセンシングに活用したり、まばたきを検出して「生体検知」として活用することも可能である。

 製品(完成品)以外にも、SDK(ソフトウェア開発キット)を提供している。同機能を各種の製品/サービスに組み込める。

 スワローインキュベートは、茨城県つくば市に2013年12月に設立したテクノロジーベンチャーである。パナソニックや本田技研などの大手企業が保有するAI/IoT(モノのインターネット)領域の特許技術を活用した、「ヒューマンセンシング技術」によるSDKやソリューションを提供している。

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