サイバートラストは2020年7月6日、Linux OS「MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside」で利用できる高可用性クラスタソフトウェア「MIRACLE CLUSTERPRO X 4.2」を発表した。同日販売を開始した。また、クラスタソフトをCentOSと組み合わせたパッケージ「MIRACLE CLUSTERPRO X for CentOS」もラインアップに追加した。価格(税別)は、いずれも87万6000円から。
MIRACLE CLUSTERPRO X は、NECのHA(高可用性)クラスタリングソフト「CLUSTERPRO X」と、サイバートラストのLinux OS「MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside」をセットにしたパッケージ製品である(関連記事:サイバートラスト、Linuxの高可用性クラスタパッケージに新版、管理画面をJavaからWebに刷新)。今回の新版(4.2)は、2020年4月に提供を開始した「CLUSTERPRO X 4.2」と、2020年3月に提供を開始した「MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside」を組み合わせている。
Linux OSとセットで提供するCLUSTERPRO Xは、HAクラスタリングソフトである。複数のサーバー機をクラスタリング構成でつないだ状態で、ハートビート(死活監視)の応答によってサーバーの状態を監視する。応答が途絶えるとシステムが停止したと見なし、別のサーバーで処理を引き継ぐ仕組み。クラスタリング構成をとらずにOSやアプリケーションの再起動でサービスを継続する使い方もできる。
新版では、統合管理ビューアによる管理・監視に加え、新たにコマンドラインで設定できるようにしたほか、REST APIも用意した。これにより、Ansibleなどの外部の構成管理ソフトウェアと連携しやすくなった。仮想マシンのデプロイやクラスタ構築などを自動化できるほか、REST API経由で取得した情報を活用して他のアプリケーションと連携させたりできる。
1年、3年、5年のサポート付きライセンスを用意した。これにより、長期使用時のサポート価格が下がった。2CPU/2VM、5年サポート込み価格の場合、従来価格240万円(ライセンス60万円、年間保守36万円×5年)と比べて31パーセント安い164万4000円となった。