SAP S/4HANAへのマイグレーション(移行)ツールを提供するBACKOFFICE ASSOCIATES JAPAN(ブランド名:Syniti)は2020年7月7日、日本法人としての営業を同年4月22日に開始したと発表した。同年5月には、国内第1号ユーザーとして伊藤忠商事が採用した。伊藤忠商事は同年6月上旬からSynitiを使っており、同年7月末には第1フェーズのデータ移行が一旦完了する。
BACKOFFICE ASSOCIATES JAPAN(ブランド名:Syniti)は、SAP S/4HANAへのマイグレーション(移行)ツール「SAP Advanced Data Migration by Syniti, cloud edition」(以下、Syniti)を提供しているベンダーである。米BackOffice Associatesの日本法人であり、2020年4月22日に日本での営業活動を開始した。
翌5月には、国内第1号ユーザーとして伊藤忠商事がSynitiを採用した。すでに進んでいた海外拠点でのSAP S/4HANA Cloudへの移行プロジェクトにおいて、Synitiを利用している。伊藤忠商事は、約50拠点で稼働中のSAP ERP Central Component(SAP ECC)6.0を、SAP S/4HANAに置き換える。
伊藤忠商事は、2020年6月上旬からSynitiを使ってデータの移行作業に取り組んでいる。7月末には、50拠点のうち第1フェーズのデータ移行が完了する予定である。Synitiの利用にあたっては、SIベンダーの伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)とともに、同年5月にSynitiのトレーニングを受講した。
なお、Synitiは、SaaSの形態で利用できるS/4HANAへのデータ移行ツールである。特徴は、SAP製品群の標準データテーブルをテンプレート化していること(図1)。これにより、他のETL(抽出/変換/登録)ツールと異なり、データの設定やマッピング作業の工数を軽減できる。
図1:Synitiは、SAP製品群の標準データテーブルをあらかじめテンプレートとして用意している(出典:BACKOFFICE ASSOCIATES JAPAN)拡大画像表示
もう1つの特徴は、業務ユーザー、プロジェクト管理者、データサイエンティストなど、データ移行に関わる担当者それぞれのタスクと8つの標準ステップが製品に組み込まれていること。Synitiから作業をすることによって、経験が少ない担当者でも効率よく品質の高いプロジェクトを維持できるとしている。Synitiでは、作業の進捗や承認履歴もリアルタイムに可視化できる。
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