Board Japanとアットストリームコンサルティングは2020年8月17日、協業し、経営管理を支えるKPIマネジメント基盤を提供すると発表した。具体的には、アットストリームが持つKPIマネジメントに関するメソッドを、Boardが提供する経営管理/BIソフトウェア「Board」に搭載した。
アットストリームコンサルティングが持つKPIマネジメントに関するメソッドを、Board Japanが提供する経営管理/BIソフトウェア「Board」に搭載した。これにより、計画立案、実績収集、分析、報告、アクションフォローといったKPIマネジメントに関する一連のプロセスを、単一のシステムで実行できる。
KPIマネジメントに詳しいコンサルタントが、設計からシステム導入・運用までを一気通貫で支援する。短期間、低コストで導入できる。KPIの運用プロセスや管理システムに課題を感じる中堅・大企業のCFO、FP&A、経営企画部門などを中心に、導入支援サービスの提供を推進する。
Boardは、EPM(経営管理)とBI(情報分析、シミュレーション)をワンストップで導入できる基盤ソフトウェアである。既存システムと連携し、実績データを可視化できる。実績と見通し数字を組み合わせて予測できる。経営環境の変化に応じて財務KPIや非財務KPIをノンプログラミングで変更できる。世界100カ国以上で3000社以上の企業が導入している。
一方、アットストリームは、2001年にアーサーアンダーセンビジネスコンサルティングの西日本責任者とマネージャーが中心となって設立した独立系コンサルティング会社である。会計、生産、顧客接点、人・組織、ITといった各分野の専門知識と経験を持つ人材でチームを編成し、経営課題の解決を企画から実行・定着までを支援する。
背景として同社は、経営管理には多種多様なデータが必要なため、関係部門からのデータ収集が煩雑化し、KPIマネジメント自体も形骸化してしまう状況を挙げる。要因の1つに、KPIの体系化や運用設計の段階で、PDCAの回し方を踏まえた論理設計や管理方法の検討が十分にできていない問題を挙げている。
「PDCAを支えるシステムにも問題がある。KPIマネジメントでは、財務指標(成果KPI)だけでなく、先行指標となるビジネスプロセスの管理指標(プロセスKPI)が重要になる。ビジネスの特性や組織構造に応じて多種多様な構造のデータを取りまとめる必要があるが、データや管理プロセスを統合的に支援する適切なシステム(仕組み)がないため、Excel依存が深まっている」(両社)