富士通は2020年10月5日、全社デジタル変革プロジェクト「Fujitsu Transformation:フジトラ」を同年7月に立ち上げ、10月から実行フェーズに入ったと発表した。データドリブン経営の最初の取り組みとして、グローバル/グループ全体でERP(統合基幹システム)を1つに統合する。これらを含め、富士通自身のデジタル変革への取り組みに1000億円を超える額を投資する。
富士通が、全社のデジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクトの状況を報告した。
「Fujitsu Transformation:フジトラ」と名付けた全社DXプロジェクトを2020年7月に立ち上げ、10月より実行する。体制として、同社社長兼CDXOの時田隆仁氏と、2020年4月にSAPジャパンから入社した執行役員常務CIO兼CDXO補佐の福田譲氏のリーダーシップのもと、部門・グループ・リージョン横断で富士通グループ全体の変革に取り組む(写真1)。
取り組みの1つが、データドリブン経営である。データドリブン経営の最初の取り組みとして、グローバル/グループ全体でERP(統合基幹システム)を1つに統合する“グローバルシングルインスタンスERP”を構築する(図1)。
ERPを1つに統合することの狙いは、経営、業務プロセス、データ、ITを標準化すること。これにより、データに基づいてリアルタイムに経営状態を把握し、未来を予測できる。富士通では、「富士通のデジタルツインを構築する」としている。
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