アラクサラネットワークス、シスコシステムズ、NECの3社は2021年1月29日、日本の重要インフラを対象とした情報セキュリティ対策で協業した。アラクサラネットワークスは、シスコシステムズ製ネットワーク機器の真正性を保証するなど、セキュリティ面の付加価値を付けて販売する。これをNECがNEC製品やSIサービスと組み合わせて顧客に提供する。当面はNECから顧客向けに販売し、引き続いてNEC以外のアラクサラネットワークスの販売・保守パートナーを通じて販売する。
アラクサラネットワークス、シスコシステムズ、NECの3社は、日本の重要インフラを対象とした情報セキュリティ対策で協業した。具体的には、シスコシステムズ製ネットワーク機器に、アラクサラネットワークスがセキュリティ面の付加価値を付け、アラクサラネットワークスの製品・サービスとして販売する。これをNECがNEC製品やSIサービスと組み合わせて顧客に提供する(図1)。
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アラクサラネットワークスがシスコシステムズ製品に対して提供する付加価値は、大きく2つある。1つは、ユーザーが納入するシスコシステムズ製ネットワーク機器の真正性を確認して保証することである。製品の出荷と流通の過程でファームウェアやソフトウェアなどの改竄がないことを、アラクサラネットワークスが確認して保証する。
もう1つは、現時点では提供しないが、将来的に提供するサービスとして、ユーザー先で製品が稼働した後も、セキュリティ監視ソフトウェアによる日々の監視によって、プログラムなどの改竄がないことを確認することである。ネットワーク機器のトラフィックを監視し、脆弱性などを標的としたコードインジェクションなどによる不正命令の実行やプログラムの改変などが起こっていないかどうかを確認する。
対象となるネットワーク機器は、まずはCisco NCS 5500/560/540の3機種である。アラクサラネットワークスは、これらの真正性を確認し、アラクサラネットワークスのセキュリティ監視ソフトウェアと組み合わせ、アラクサラネットワークスのブランド名称を付けて「Cisco NCS 5500/560/540 Trusted by ALAXALA」として製品化する。当面はNECから顧客向けに販売し、引き続いてNEC以外のアラクサラネットワークスの販売・保守パートナーを通じて販売する。