TISインテックグループのネオアクシスは2021年1月28日、日本IBMのオフコンOS「IBM i」を対象とした総合サポートサービス「IBM iライフサイクル・サポート」を強化した。今回新たに、TISとネオアクシスが運営するIaaS「TIS XiCloud」だけでなく、日本IBMが運営するIaaS「IBM Power Systems Virtual Server」もサポートの対象とした。
TISとネオアクシスは、日本IBMのサーバー環境、すなわちIBM i(オフコンOS)、AIX(RISC UNIX)、Linuxなどに特化したIaaS型のクラウドサービス「TIS XiCloud」を運営している。IBM Power Systems/Power VM上の論理パーティショニング区画(LPAR)に、IBM i、AIX、Linuxなどをインストールし、これを月額制で提供している。
IBM iライフサイクル・サポートは、ネオアクシスが提供する、IBM iを対象とした総合サポートサービスである。「TIS XiCloud」などのIBM iクラウド環境でIBM iを動作させることを前提に、クラウド環境の構築やクラウド環境への移行、運用管理などのサポートサービスを体系化している。
今回、IBM iライフサイクル・サポートの対象となるクラウド環境を拡充した。IBM iを動作させるIaaSとして、これまでの「TIS XiCloud」に加えて、新たに日本IBMが運営するIaaS「IBM Power Systems Virtual Server」もサポートの対象とした。「IBM iライフサイクル・サポート for Power Virtual Server」の名称で販売する。
IBM Power Systems Virtual Serverは、TIS XiCloudと同様に、IBM Power Systems/Power VM上の論理パーティショニング区画(LPAR)をクラウドサービスの形で提供するものである。ユーザー企業は、ここにIBM iやAIX、Linuxなどをインストールして利用できる。
ネオアクシスは、IBM iライフサイクル・サポート for Power Virtual Serverを使うことでユーザーが得られるメリットの1つとして、クラウドへの移行期間と移行コストを圧縮できる点を挙げる。例えば、IBM i環境をクラウドに移行する上で必要になる最小限のタスクをメニュー化した「エントリーコース」を用意した。調査・設計の工程を可能な限り排除したことによって、必要最小限のコストと期間でクラウドに移行できるとしている。
IBM iライフサイクル・サポート for Power Virtual Serverのサービスメニューは、表1の通り。