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東急建設、データ可視化ダッシュボードを導入、新旧BIツールを目的に応じて使い分け

2021年2月22日(月)IT Leaders編集部

総合建設業の東急建設は、データの可視化や分析を強化するため、SAP Analytics Cloudを導入した。2003年からSAP BusinessObjectsを活用してきたが、各事業部の多様な要求に対応するため、目的に応じてSAP Analytics CloudとSAP BusinessObjectsを使い分ける。SAPジャパンが、2021年2月19日に発表した。

 東急建設は、2003年ごろにSAP BusinessObjectsを導入し、各部門がそれぞれ必要なデータを活用してきた。一方、データを集計するだけでなく、見やすく可視化して迅速な意思決定につなげたいという要望に応えるため、ダッシュボードを作成するツールとして2019年にSAP Analytics Cloudを導入した。目的に応じてSAP Analytics CloudとSAP BusinessObjectsを使い分ける。

 人事部では、労働時間管理をダッシュボード化し、部署ごとに残業時間の超過を把握できるようにした。従来は、人事系システムから毎月1回データを取得し、作表したファイルを各部門に送付していた。SAP Analytics Cloud導入後は、各部門担当者自身が労働時間を見たい時に把握できるようになった。

 グループ内でシステム運用内製化の体制が整っていたことから、SAP BusinessObjectsのデータを利用できることは大きなメリットだった。労働時間管理のダッシュボードは、システムセンターでの試作と人事部のレビュー工程を繰り返し、1カ月程度で構築できた。

 現在、多部門からの要望を基に、各種のダッシュボードを構築している。

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