ニッセイ情報テクノロジー(NISSAY IT)は、オープン系システムの開発環境をクラウド上のVDI(デスクトップ仮想化基盤)サービスを用いてリモート化した。日本IBMの「VMware Horizon Enterprise on IBM Cloud」を採用した。2021年6月の稼働開始を目途に、パートナー企業を含めた開発者1750人が利用する予定である。
金融機関などに向けてシステム構築サービスを提供するニッセイ情報テクノロジー(NISSAY IT)。同社はこれまで、システムを稼働させる本番環境だけでなく、開発環境についてもユーザー企業のIT資産を利用していた。
今回、在宅勤務の開発者のプロジェクト参加など、ニューノーマル時代の開発業務環境を見据えて、リモート開発基盤をDaaS(Desktop as a Service、クラウド上のVDIシステム)として用意することにした。
構築を支援した日本IBMは、金融機関のITシステムではリモート開発は例外的な位置づけにあると指摘する。「セキュリティを最優先とすることから、オンプレミスの本番環境とオンサイトでの開発が一般的である。加えて、近年サーバー性能が向上していることからも、開発環境は本番環境と同じオンプレミスの物理サーバー上に構築するケースが多い」(同社)
こうした中、NISSAY ITは今回、リモート業務を余儀なくされたコロナ禍の経験を踏まえて、パンデミックや自然災害の発生に備えながら開発要員の安全と業務継続を両立させる観点から、ユーザー資産ではない自社資産のリモート開発環境を構築すべく検討を行った。2020年9月末にはメインフレームの開発環境をリモート化した実績があり、その経験も生かして、今回オープン系システムのリモート開発環境構築に着手した形である。
同社はこれまでも、メールや資料作成などのオフィス系のツールについては、オンプレミスのVDI環境を利用していたという。メインフレームの開発環境をリモート化する際にも、このオンプレミスのVDI環境を活用した。
●Next:ニッセイ情報テクノロジーのDaaS基盤の選定ポイント
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ニッセイ情報テクノロジー / VDI / IBM / DaaS / VMware Horizon
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