丸紅情報システムズ(MSYS)は2021年4月5日、OCR(光学文字認識)の前処理として、帳票を分類して仕分ける処理を自動化するソフトウェア「MAI-Preparator」を発表した。AI-OCRソフトウェアと連携させることによって、帳票の分類からOCR処理までの一連の流れを自動化できる。価格(税別)は、月額3万円から。販売目標は、初年度1億円。
丸紅情報システムズ(MSYS)の「MAI-Preparator」は、OCR(光学文字認識)の前処理として、帳票を分類して仕分ける処理を自動化するソフトウェアである。AI-OCRソフトウェアと連携させることによって、帳票の分類からOCR処理までの一連の流れを自動化できる(図1)。
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指定したフォルダに帳票(画像)を保存するだけで使える。画像の解析、帳票の識別、画像の補正、などを自動で実施する。種類に応じて帳票を仕分けた上で、ノイズの除去や傾き/歪みの補正を実施する。ソフトウェアは、Windows 10上でスタンドアロンで動作する。
主な機能は、(1)複数ページの画像を複数画像ファイルに分割、(2)帳票画像の自動仕分け、(3)帳票画像の補正・品質アップ、(4)AI-OCRソフトウェア/サービスに対する帳票画像の自動アップロード、(5)OCRした結果テキスト(CSV)を1ファイル(CSV)に結合、である。
「AI-OCRの実行前に行う帳票仕分けにおいては、帳票の種類が多いために分類が煩雑であることが課題になっている。一般的に、帳票仕分けの分類数に比例して仕分け処理時間は増える」(丸紅情報システムズ)
丸紅情報システムズによると、先行導入したユーザーは、実際の帳票仕分け業務において、4000種類以上の帳票を分類して仕分けており、アプリケーションに分類させることで、帳票の分類数によらず短時間で処理できているという。