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デジサート、PKIの運用を省力化するソフトウェア群「DigiCert ONE」を国内で提供

2021年4月22日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

デジサート・ジャパンは2021年4月22日、PKI(公開鍵暗号基盤)の運用管理ソフトウェア製品群「DigiCert ONE」を国内で提供すると発表した。証明書の発行/更新手続きなど各種の運用管理業務を自動化によって省力化するとしている。2021年6月から、オンプレミス環境で動作するソフトウェア製品の販売に加えて、デジサート・ジャパンのデータセンターでマネージド型のサービスとして提供する。

 DigiCert ONEは、PKI(公開鍵暗号基盤)の運用管理ソフトウェア製品群である。PKIを運用していくための負担を、自動化によって省力化する。用途に応じて、クライアント証明書を発行・管理する企業内認証局「Enterprise PKI Manager」、IoT機器の証明書を管理する「IoT Device Manager」、ソフトウェア開発におけるコード署名に特化した管理インタフェース「Secure Software Manager」など、各種のソフトウェアを用意した。

 中核ソフトウェアのEnterprise PKI Managerは、企業内で使うプライベートCAであり、情報システムにデジタル証明書を使ってログインするために必要になるクライアント証明書を発行したり更新したりするソフトウェアである。これらクライアント証明書の日々の運用を自動化して省力化する機能を備える。

 Secure Software Managerは、ソフトウェア開発工程において、開発したソースコードに署名を施す使い方に特化したインタフェースである。CI/CD(継続的インテグレーション/デリバリ)基盤と組み合わせて使うことで、意識することなくコードに署名できるようにする。

 ソフトウェアの実装面での特徴は、コンテナベースのアーキテクチャを採用したことである。コンテナが稼働する環境を問わないため、オンプレミス環境でも、クラウド環境でも、同一の使い方ができる。自前で運用したくないユーザーに向けては、データセンターにホスティングしてマネージド型で提供する。

 国内でのソフトウェアの提供開始にあわせ、マネージドサービスを提供する基盤として、新たに国内のデータセンターを整備した。企業内認証局のEnterprise PKI Managerと、IoT機器を管理するIoT Device Managerの2つのソフトウェアを、2021年6月末から国内のデータセンターで提供する。また、コード署名のSecure Software Managerを、海外のデータセンターから提供する。

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