俯瞰デザインの不在がIT投資の膨大な無駄を生む
京都市のシステム刷新失敗やワクチン予約の混乱などに触れ、改めてデジタル庁に期待したいこと
2021年5月20日(木)木内 里美(オラン 代表取締役社長)
この国で生活していて、仕事をしていて、さまざまな問題を耳目にする日々である。コロナ禍以降、デジタル化が進んだ領域もあるのだが、問題は一層増えているような気もする。いずれにしても、日本のデジタル力の惨状には目を覆うばかりで、そのほとんどが「俯瞰デザイン」の不在に依ると考えている。今回は、京都市の基幹系システム刷新プロジェクトの失敗やコロナワクチン予約の混乱などに触れながら、2021年9月に始動するデジタル庁に、改めて期待したいことを述べてみる。
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