インテックは2021年6月17日、業務サーバーのログを1カ所に集約して統合的に管理する統合ログ管理ソフトウェア「LogRevi(ログレビ)」に機能を追加した。新たに、社員の行動を可視化する「行動管理レポート」機能がオプションで利用可能になった。価格(税別)は、LogRevi本体が170万円から、オプションの価格は50万円。
インテックの「LogRevi」は、社内に分散する情報システムのログを1カ所に集約して統合管理するソフトウェアである(関連記事:インテック、ログ管理ソフト「LogRevi」にO365連携オプション、情報漏洩の原因を分析可能に)。
CSV(カンマ区切り形式)、タブ区切り形式、固定長形式など、各種のログに対応する。形式の異なる複数のログ同士を時間軸などで関連づけて検索/参照することも可能。グラフや表を駆使したレポート(ドリルダウン分析可能なWeb画面など)の生成も行える。
ログを収集して管理するサーバーソフトウェアと、検索/分析用のコンソールソフトウェアで構成する。Windowsファイル共有(CIFS/SMB)やファイル転送(SFTP)などを介して、監視対象となる業務サーバーからログファイルをLogReviサーバへ転送して取り込む。WindowsイベントログやSyslogも収集できる。
社員の行動を可視化する「行動管理レポート」機能を追加
今回、オプションとして、社員の行動を可視化する「行動管理レポート」機能を追加した。特定の日時における社員のシステム操作を可視化する「行動管理レポート」を作成できる。社員のPCの操作ログや入退室履歴などの客観的データを基に、各個人の労働の実態を可視化する。
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レポートは、社員の1日のシステム操作を、ログの出力件数を基に帯状に表示する(画面1)。帯の色の濃淡によって、どの時間帯にどのぐらいの操作があったかを一目で確認できる。レポートは、個々の社員ごとに作成し、該当個所をクリックするとログの詳細を表示する。不審な行動を見つけた際は直ちに調査へと移ることができる。
機能追加の背景としてインテックは、サービス残業の有無や勤務時間内の適正勤務など、労働実態の把握に関して課題を持つ企業が少なくないという状況を挙げる。「実態把握の方法としてアンケート調査や面談があるが、これらの手法は手間や時間がかかる。行動管理レポートの活用によって労働の実績を可視化できるため、サービス残業の発見やテレワークでの作業実績把握が容易になる」(同社)