ホテルやレストランなどを展開する会員制リゾート企業のリゾートトラストは、請求書と領収書をペーパーレス化した。ERP(統合基幹業務システム)とAI-OCR(光学文字認識)を組み合わせて文書のペーパーレス化を実現した。AI-OCR機能を備えた文書管理ソフトウェア「SPA」を提供したウイングアーク1stが2021年6月14日に発表した。
ホテルやレストランなどを展開する会員制リゾート企業のリゾートトラストは、電子帳簿保存法の改正を受ける形で、請求書や領収書などの帳票をペーパーレス化した(図1)。
図1:ERPとAI-OCRを組み合わせて文書のペーパーレス化を実現したリゾートトラストの業務フローとシステムフロー(出典:ウイングアーク1st)拡大画像表示
同社はERPパッケージ「ProActive」(SCSK製)を2016年に導入済みであり、ProActiveの画面と組み合わせて運用しやすいOCR製品として「SPA」(ウイングアーク1st製)を導入した。
ERPとAI-OCRを連携させる機能は、2019年1月に構築が完了した。これを受けて、まずは経理部門でのトライアルから利用を開始した。請求書と領収書のペーパーレス化によって、税務調査の際にERP端末から帳票を簡単に検索・閲覧できるようになった。経理部門の作業負荷を大幅に軽減した。
同社によると、従来は、税務調査の際に、経理部門の社員が領収書の原本を集めるため、社外倉庫まで出向く手間が発生。この作業に丸1日を費やしていたという。現在は、経理部門だけでなく、全社でAI-OCR機能を運用している。ERPのProActiveは全部門の約3000人が利用し、各業務部門の担当者はProActiveの画面から違和感なく電子帳票を確認できているという。
リゾートトラストは、ERPとAI-OCRの連携によって、ペーパーレス推進環境を構築できたとしている。今後、ペーパーレス化による業務効率によって生み出した時間を、データ分析などの、より付加価値の高い業務、さらに各施設における顧客サービスの向上に振り向ける計画という。
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