アークシステムは2021年7月20日、オープンソースのシステム監視ソフトウェア「Zabbix」の監視設定を代行するサービス「Zabbix 監視設定代行・支援」を発表した。監視定義の設定作業(追加、変更、削除)を代行するほか、日本語で記載した監視設定手順書を提供する。システム監視に携わる担当者の負荷を軽減する。価格は、追加したい監視設定の数や複雑度によって個別見積もりとなっている。
アークシステムの「Zabbix 監視設定代行・支援」は、オープンソースソフトウェアのシステム監視ソフトウェア「Zabbix(ザビックス)」の監視設定を代行するサービスである(図1)。既にZabbixを導入済みの企業に向けて、監視設定の追加実装を行う。監視対象機器が増える場合などに利用できる。
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監視定義の設定作業(追加、変更、削除)を代行する。テンプレート(複数の監視対象に適用できる監視設定の集合体)も作成する。要望に応じて、日本語で記載した監視設定手順書を提供する。アークシステムのエンジニアによる監視手順の引継ぎも実施する。
アークシステムはこれまで、大小さまざまなZabbix環境を構築してきた。これらの実績を通じて培ったノウハウを活用し、導入済みのZabbix環境を対象に、監視設定の追加作業を支援するサービスを用意した形である。
支援規模と価格の例は、実績ベースで以下のようになっている。
ブラックボックス化した運用中のZabbixに対して、運用改善支援を実施したケースでは、ドキュメント作成、監視メニューの作成、監視設定の見直し、テンプレートの再構築・実装(監視要件の修正、しきい値・設定値の変更)というプランで、監視対象300台、支援期間3カ月で、作業費用は310万円(税別)。
運用中のZabbixに関する検証・評価支援と標準化作業を実施したケースでは、監視定義の妥当性確認、設定内容・命名規則の見直し、テンプレート標準化の実施、Zabbix活用のアドバイスというプランで、監視対象120台、支援期間10日で、作業費用は50万円(税別)。