Sansanは2021年7月28日、帝国データバンクとの連携を強化したと発表した。クラウド名刺管理サービス「Sansan」上で、名刺情報を持たない企業についても帝国データバンクのデータベースから企業情報を検索・閲覧できるようにした。
クラウド名刺管理サービス「Sansan」は近年、Open APIなどを活用した他社サービス/外部ツールとの連携機能や、外部サービスから取得した情報を活用する機能を拡張している。
Sansanと帝国データバンクは、2016年の包括提携契約の締結以降、企業間の取引・人脈ネットワークの分析をテーマとした共同研究を2019年より開始するなど連携を進めてきた。今回、Sansanの機能を向上させるため、帝国データバンクとの連携を強化した。
Sansanでは取り込んだ名刺情報を企業単位で管理し、基本情報や財務諸表を、マスターデータとして閲覧できる。今回の機能アップデートでは、接点のない企業の詳細な情報についても、Sansan上で検索・閲覧できるようにした。
Sansanからアクセスできる企業情報データは、全国全業種の企業情報を収録した帝国データバンクのデータベースを元にしており、網羅性の高い企業情報を提供する。より正確な企業情報を効率的に収集できるようになることで、生産性向上や営業力強化に貢献するとしている。
機能アップデートによって、ターゲット企業との接点の有無をすばやく確認できるようになる(画面1)。帝国データバンクが保有する企業情報を、接点の有無に関わらず、Sansan上で閲覧できるようになる(契約のプランによっては、企業情報オプションの追加契約が必要になる)。会社リサーチ画面では、地域や業種などで絞り込むことで、ターゲットとなる国内企業との接点の有無を確認できる。
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Sansanが独自に集約している情報と、帝国データバンクが保有する、企業コードや商号、所在地(番地は除く)などの企業情報を組み合わせ、接点のない国内企業についても迅速に基本情報を収集できるようになる(画面2)。
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