NECは2021年8月4日、iPad/iPhoneをPOSレジ端末にする「NECモバイルPOS」の新版(Ver2.38.0)を発表した。新版では、飲食店の店舗運営を支援する機能として、デリバリー・テイクアウト注文への対応などを追加している。
NECの「NECモバイルPOS」は、iPad/iPhoneをPOS(販売時点情報管理)レジ端末にするクラウド型POSソフトウェア/モバイルアプリケーションである。業務環境に応じて、キャッシュドロアーやレシートプリンタなどの周辺機器を組み合わせて使う。
新版のVer2.38.0では、デリバリー・テイクアウト注文などの外部注文サービスに対応したのをはじめ、キャッシュレス決済連携の拡大、周辺機器としてセルフ会計用の釣銭機の接続をサポートしている。新たなサービス形態をカバーすることで、飲食店の店舗運営を支援する。
外部注文サービスへの対応
外部注文サービス(デリバリー・テイクアウト注文媒体)とNECモバイルPOSのオーダーアプリ/キッチンプリンタを連携させられるAPIを公開した。これにより、宅配デリバリアプリからの注文データをNECモバイルPOSで直接受け取り、厨房への調理指示などができるようになった。
図1:API連携でデリバリ・テイクアウト注文をカバー(出典:NECモバイルPOS)拡大画像表示
詳細な集計への対応
商品オプションと商品マスターをひも付けて、詳細な集計を可能にした。例えば、ランチメニューにドリンクが設定されている場合、顧客が何を選択して注文したかを記録し、売上データに明細として記録できるようになる。なお、同機能はベータ版リリースであり、ひも付けの設定は2021年7月28日から行えるが、分析画面への反映は8月18日の売上データからになる。
マルチ決済端末との連携
マルチ決済端末と連携して、カード会社別に売上を集計できるようになった。管理画面上でカード会社別の集計を表示する。対象となる決済サービスは、JETS(CT-5100)、INFOX(JT-C16)、CAFIS Arch(JT-C31)、Stera、iRITSPay)。
セルフ決済専用の自動釣銭機への接続
セルフ決済専用の自動釣銭機との接続が可能になり、グローリー製セルフ専用自動釣銭機「RT-380/RAD-380」に対応する。現金を利用する顧客は今でも多く、セルフ決済を組み合わせることで、顧客と従業員の接触機会を減らし、会計作業時間を短縮できる。
新しいバーコードスキャナへの対応
1次元バーコードとQRコードを1台で読み取れる新たなバーコードスキャナをサポートした。ハネウェル(Honeywell)製「Voyager 1472g」へのBluetooth接続に対応する。
NECモバイルPOSの価格は個別見積もり。NECは初期導入費の想定を物販店で10万円前後、飲食店で20万円前後、月額利用料の想定を月額数千円からとしている。
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-



