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TIS、Oracle Autonomous Database移行でコンサルティングから運用保守まで支援

2021年9月28日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

TISは2021年9月28日、「Oracle Autonomous Databaseマイグレーションサービス」を開始した。Oracle Cloud上で稼働する自律型データベースであるAutonomous Databaseの移行を支援する。事前のコンサルティング、周辺サーバーなども含めたクラウド移行、運用保守までをワンストップで提供する。販売目標として、2023年までに30社を掲げる。

 TISの「Oracle Autonomous Databaseマイグレーションサービス」は、Oracle Cloud上で稼働する自律型データベース「Autonomous Database」への移行サービスである。事前のコンサルティング、周辺サーバーなども含めたクラウド移行、運用保守までをワンストップで提供する(図1)。

図1:「Oracle Autonomous Databaseマイグレーションサービス」の概要(出典:TIS)図1:「Oracle Autonomous Databaseマイグレーションサービス」の概要(出典:TIS)
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 Autonomous Databaseの特徴は、Oracle Databaseのメンテナンスや拡張、性能チューニングなどの運用保守業務を、AIによって自動化できる点である(関連記事日本オラクル、自律型の運用管理を提供するクラウド型のデータベース環境)。

 一方で、Autonomous Databaseの制約についてTISは、データベースサーバー上にソフトウェアの導入や機能実装ができない点や、保守・開発者がデータベースサーバーにアクセスできない点などを挙げる。今回同社は、ユーザー企業では、これらの制限を踏まえた構築・実装や利用方式に詳しい人材が必要になるとして、Autonomous Databaseの導入支援ノウハウをサービス化した。

 Oracle Autonomous Databaseマイグレーションサービスは、3つのサービスで構成する。「コンサルティングサービス」では、Autonomous Databaseの導入・移行に向けた検討課題に対するアセスメントとPoCを提供する。「導入・移行サービス」では、実際の導入、移行までを提供する。「統合運用管理サービス」では、Autonomous Databaseを含むIaaSクラウド全体の統合監視や24時間365日の運用支援を提供する。それぞれの詳細は次のとおりである。

コンサルティングサービス

 コンサルティングサービスは、「アセスメント」と「PoC」の2つのメニューで構成する。

 アセスメントでは、以下の4つの工程でAutonomous Databaseの導入移行の計画策定を支援する。導入Fit&Gapでは、TIS独自のAutonomous Database導入ガイドラインを活用しながら、制約への対処や各種方式、運用ポリシーなどをユーザーに合わせて整理していく。アセスメントの価格(税別、以下同)は、400万円(2カ月)から。

  • Autonomous Database 導入Fit&Gap
  • 移行方針/ロードマップ策定
  • Tobeシステム構成定義
  • コスト試算/効果算定

 PoCでは、Autonomous DatabaseとOracle Cloudについて、移行、性能、運用の3つの観点で検証する。これにより、フィジビリティ(実行できる可能性)を確認する。特に、移行においてはOracle DatabaseのバージョンアップによるSQLへの影響を実機を用いて抽出するサービスを提供する。PoCの価格は、300万円(2カ月)から。

導入・移行サービス

 導入・移行サービスは、Autonomous Databaseの導入・セットアップからデータベースの移行・システム切替えまでを、Oracle CloudのIaaS層も含めて支援する。TISのAutonomous Database導入・移行テンプレートを使いながら、効率的に導入移行する。要件に応じて、高可用性構成やディザスタリカバリ(災害復旧)構成、停止時間を極小化した移行、などを支援する。導入・移行サービスの価格は、個別見積もり。

統合運用管理サービス

 統合運用管理サービスは、Autonomous DatabaseおよびOracle Cloudの運用保守をトータルで支援する。「統合監視サービス」と「運用保守サービス」の2つのメニューで構成し、継続的な保守運用と改善提案を実施する。また、ユーザー自身で運用する場合は、手順書やナレッジを担当者に引き継ぐ。

 統合運用管理サービスは以下の3つの要素を監視する。同サービスの価格は月額19万円から(別途初期費が必要)。

  • Autonomous Database監視
  • IaaS/サーバー監視
  • Oracle Cloud利用料監視

 運用保守サービスは、以下の3つの要素で構成する。同サービスの価格は個別見積もり。

  • 24時間365日のオペレーションサービス
  • 保守サービス(QA対応、障害復旧支援、データベース診断、月次稼働報告・改善提案など)
  • Oracle Cloud/Oracle製品の販売・保守サポート
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