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日立、SAP S/4HANA移行支援サービスを提供、独cbsと協業し構想策定から導入まで支援

2021年11月8日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2021年11月8日、SAP S/4HANA移行支援サービスを開始すると発表した。既存の基幹システムからS/4HANAへの移行で、構想策定、移行準備、システム移行・導入、保守までをトータルで支援する。独cbs Corporate Business Solutionsの移行支援ツールを活用する。

 日立製作所は、既存の基幹システムからSAP S/4HANAへの移行を支援するサービスを提供する。構想策定、移行準備、システム移行・導入、保守までをトータルで支援する。独cbs Corporate Business Solutions(以下、cbs)の移行支援ツールを活用する。

 移行プロジェクトの3段階のフェーズに応じたサービスを提供する。順番に、(1)経営情報可視化に向けた構想策定フェーズ、(2)S/4HANAへの移行準備フェーズ、(3)S/4HANAへの移行・導入フェーズである。

 (1)経営情報可視化に向けた構想策定フェーズでは、ワークショップを開催して業務のあるべき姿を共有した上で、経営基盤のシステムを刷新する構想を策定する。システムアーキテクチャとデータ収集・活用プロセスを改善するロードマップを具体的に示す。

 構想の策定にあたっては、既存システムからSAP S/4HANAへの移行による影響を、機能面だけでなくデータの観点でも分析する。データ活用に向けた改善ポイントを明確化するため、cbsの解析ツール「SAP S/4HANA Readiness Analysis」を使う。既存システムのマスターやコードの標準化レベル、データ蓄積状況などを解析する。

 (2)S/4HANAへの移行準備フェーズでは、スムーズな移行のために必要な準備として、段階的なクラウド移行やプロセス変革を支援する。マスターデータを管理し、データ連携を見直す。長期間利用してきたSAP環境のデータは、cbsのコンサルチームと連携して事前にクレンジングする。

 (3)S/4HANAへの移行・導入フェーズでは、新規構築やコンバージョン(システム移行)など、各種の手法を使ってS/4HANAを導入する。既存環境を有効活用するミックス&マッチやシェル構築、およびSAP環境の統廃合においては、必要なデータだけを選択的に移行することによって、システム停止時間を最小限に抑える。cbsのツール「cbs ET Enterprise Transformer for SAP S/4HANA」を使うことで、選択的にデータを移行できる。

 サービス提供の背景について同社は、2027年のSAP ERPの標準サポート終了を控えて、S/4HANAへの移行を検討する企業が増えていることを挙げている。「一方で、老朽化・複雑化が進んだ基幹システムをSAP S/4HANAに移行するためには、経営基盤の再定義や、現実的な移行計画の策定が必要である。このため、構想策定、移行準備、移行・導入の各フェーズで、時間と手間がかかってしまう」(同社)。日立は、この問題を解決するため、cbsのツールを使ってSAP S/4HANAへの移行支援サービスを提供する。

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日立製作所 / SAP / S/4HANA / SAP2027年問題

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