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日立子会社の米GlobalLogic、マイクロサービス開発基盤「Microservices Accelerator」を機能強化

イベント通知の標準仕様「CloudEvents」やHTTPキャッシュ機構「ETag」をサポート

2021年11月10日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所の米国子会社である米グローバルロジック(GlobalLogic)は2021年11月9日(米国現地時間)、マイクロサービス開発プラットフォーム「Microservices Accelerator」の機能強化を発表した。マイクロサービスの設計や構成、導入を簡素化・迅速化するとしている。イベント通知標準仕様のCloudEventsの実装、HTTPレスポンスのキャッシュ機能を強化するETagの実装、セキュリティフレームワークのアップグレードなどを施した。

 米グローバルロジック(GlobalLogic)の「Microservices Accelerator」は、マイクロサービスの開発プラットフォームである。マイクロサービスを導入する上で必要になる一般的な非機能要件を提供するソフトウェアモジュール群と、開発プロジェクトを設定するツール群などで構成する(関連記事日立が1兆円で買収する米グローバルロジックはどんな会社なのか?)。

 Microservices Acceleratorの利用によって、マイクロサービスの設計や構成、導入を簡素化・迅速化するとしている。日立製作所によると、Microservices Acceleratorの初期の導入結果では、一般的な大規模プロジェクトで最大75人月のコスト削減を図れたという。

 今回、Microservices Acceleratorの機能を強化した。発生したイベントに応じてアクションを起こすシステムアーキテクチャの標準への準拠として、発生したイベントの内容を通知する標準仕様であるCloudEventsを実装した。マイクロサービス間で標準仕様に基づいてイベントメッセージを通知できるようになった。

 また、HTTPレスポンスのキャッシュ機能を強化するETagも実装した。ETagはHTTPのレスポンスヘッダの1つであり、リクエストに対してWebサーバーがレスポンスを返す際にETag値を返信する。HTTPクライアントは、コンテンツに加えてETag値をキャッシュし、同一コンテンツのリクエスト時にETag値を含めてWebサーバーにリクエストする。コンテンツの内容が変わっていない場合は再送せずに済む。さらに、セキュリティフレームワークもアップグレードしている。

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