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SCSK、SAPのアドオン機能を開発するPaaS「Add-Value for SAP BTP」
2021年11月29日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
SCSKは2021年11月29日、アプリケーション開発基盤「Add-Value for SAP BTP」を提供開始した。独SAPのPaaS型「SAP Business Technology Platform(BTP)」にSCSK独自の機能・部品を付加した。「SAP S/4HANA」の標準機能では対応できない各社固有のアドオン機能を容易に開発できるとしている。販売目標として2025年までに20社を掲げる。
SCSKの「Add-Value for SAP BTP」は、独SAPのPaaS型アプリケーション開発・実行プラットフォームである「SAP Business Technology Platform(BTP)」に、SCSK独自の機能・部品を付加した開発基盤である。「SAP S/4HANA」の標準機能では対応できない各社固有のアドオン機能を、容易に開発できるとしている(図1)。
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SCSKが持つアプリケーション基盤から、SAP BTPに適用可能な機能を抽出して利用する。これにより、SAP BTP上のJavaアプリケーション開発を効率化する。SAP技術者だけでなく、Java開発技術者がSAPの拡張機能を容易に開発できるようになる。SCSKによると、SCSKにはJava開発技術者が多数在籍しており、幅広い業種のノウハウを持っている。
サービス提供の背景としてSCSKは、SAP関連技術者が不足している問題を挙げる。「バージョンアップなど保守運用の効率化を重視し、コアERPには手を加えずにアドオン機能をクラウドサービスで実現して疎結合で運用するスタイルが一般的になっている」(同社)。