TISとインテックは2021年12月3日、システム構築サービス「APIプラットフォーム構築サービス」を提供開始した。企業のシステムやデータにAPIでアクセスするためのシステム連携基盤を構築するSIサービスである。要件定義から開発、オプションで運用まで含めてトータルで支援する。システム間のデータ連携で競争力を強化したい企業や、企業間データ連携で受発注業務を効率化したい企業などに向けて提供する。今後は、機能の強化や、サービス形態での提供を行うことによって、2025年までに100社の導入を目指す。
TISとインテックの「APIプラットフォーム構築サービス」は、企業のシステムやデータにAPIでアクセスするためのシステム連携基盤を構築するSIサービスである。APIを集約するシステム基盤を、コンテナをベースとしたマイのクロサービスアーキテクチャで構築する(図1)。システム間のデータ連携で競争力を強化したい企業や、企業間データ連携で受発注業務を効率化したい企業などに向けて提供する。
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要件定義とコンサルティング、システム構築、導入、認証・認可サービスとの連携設定、実証サポートまでを提供する。さらにオプションで、利活用のコンサルティング、システム監視や障害対応などの運用代行、流通ログの監視・分析などを提供する。
APIの開発に必要なID認証機能を標準で備えており、OpenID Connect準拠のAPIとして公開できる。複数のAPIを横断する場合もSSO(シングルサインオン)によって認証を一元化できる。複数のAPIの公開設定を統合管理する機能も備えており、データの種類によってAPIの公開範囲を制限できる。
APIの管理には、オープンソースの米Kongの製品をベースにブリスコラが開発・提供しているAPIライフサイクル管理製品「BAMs Series」を使う。APIの通信ログを管理し、データがどのように流れたかを把握できる。ログを解析することで、不正なリクエストパターンを検知したり、ボトルネックを発見したりできる。