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MDIS、Teamsの通話・会議をクラウドで録音・録画する「nokos」を発表

2021年12月8日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)は2021年12月8日、録音・録画クラウドサービス「nokos」を発表した。2022年3月から販売する。Microsoft Teamsで実施する通話や会議を自動で録音・録画してクラウドで管理する。MDISのクラウドストレージ「Dibertas」と、ベリントシステムズジャパンの通話録音クラウドサービス「Verint金融コンプライアンス」を組み合わせている。販売目標として、5年間で5万ユーザー(Teamsユーザー換算)を掲げる。

 三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)の「nokos」は、Microsoft Teamsで実施する通話や会議の音声を、自動で録音してクラウドで管理するサービスである(図1)。録音・録画の対象となるTeamsユーザーをあらかじめ登録しておくことで、該当ユーザーの通話や会議の音声・映像を自動で記録する。保存した音声データは、コンプライアンス部門などが後から日時やユーザー名で検索して再生できる。

図1:Teams録音・録画クラウドサービス「nokos」の録音・録画データの検索画面(左)と再生画面(右)(出典:三菱電機インフォメーションシステムズ)図1:Teams録音・録画クラウドサービス「nokos」の録音・録画データの検索画面(左)と再生画面(右)(出典:三菱電機インフォメーションシステムズ)
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 クラウド上でWebアプリケーションとして動作する。Teamsを利用するクライアントPC側には専用のソフトウェアを導入する必要がなく、Webブラウザがあれば利用できる。Teamsの標準機能である手動録音と異なり、ユーザーが意識することなく自動で録音・録画し、漏れを防ぐ。エンドユーザーが故意に録音・録画を停止することはできないので、従業員に対してコンプライアンス遵守を徹底できる。

 クラウド上で記録した会議データは、国内のデータセンターに保存する。これにより、安全性とレスポンスを確保した。ストレージサービスとして、任意のデータセンターを含めたマルチクラウドでサービスを提供する「Dibertas」を採用している。

 MDISはこれまでオンプレミス環境で動作するTeams録音機能を提供してきたが、1ユーザーからでも利用できるシステムとしてクラウドサービスのnokosを開発した。nokosはまず、コンプライアンスを強化する目的で提供する。将来的には業務効率化ツールとして提供する。Web会議システム「Zoom」の録音・録画、音声分析、議事録自動作成などの機能追加を検討するとしている。

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