調剤薬局併設型ドラッグストアをチェーン展開するウエルシア薬局は、全国1673店舗(2021年11月末日時点)で使う経営支援システムを、パブリッククラウドIaaS「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」に移行した。新規店舗へのシステム展開やリソースの増減、年次の不要データ削除などを、システムを停止することなく行えるようになった。日本オラクルが2022年3月10日に発表した。
調剤薬局併設型ドラッグストアをチェーン展開するウエルシア薬局は、全国1673店舗(2021年11月末日時点)を構え、毎月約140万枚の処方せんの受付を行っている。これらの店舗や本部従業員の業務を支える経営支援システムのデータベース基盤にOracle Databaseを利用している。
今回、日本オラクルの支援の下、これをパブリッククラウドIaaSのOracle Cloud Infrastructure(OCI)で稼働する「Oracle Database Cloud Service」に移行した(図1)。
図1:Oracle DatabaseのOCI移行(出典:米オラクル)拡大画像表示
Oracle Database Cloud Serviceへの移行により、ビジネスの変化や成長に柔軟に対応可能なシステム基盤を実現したとしている。これまでは、新規店舗への迅速なシステム展開や、リソースの増減に課題を抱えていたが、こうした作業をシステムを停止せずに行えるようになった。運用面では、これまで年次の不要データの削除に約1日半システムを停止していたところ、クラウド移行後はシステムを停止せずに行うことができるなど、保守性を向上させた。また、夜間バッチに要する時間はオンプレミス環境と比較して約2時間短くなった。
ウエルシア薬局では、現在オンプレミス環境で稼働している業務系システムやDR(災害復旧)環境を含めてパブリッククラウドに移行させるなど、さらなるOracle Cloudの利用拡大を検討している。また、自動化による運用コストの削減や安定稼働を期待して、「Oracle Autonomous Database」の導入も検討したい、としている。将来的には社内システムのフルクラウド化を目指す。
同社は、オンライン服薬指導サービスの全店導入、オンライン資格確認の全店運用、2023年1月の電子処方箋応需を見据えた環境整備など、調剤分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している。DXの積極的な推進や急速な事業および店舗拡大にともない、新規サービス展開や新規店舗での迅速なシステム導入を可能にするため、より容易かつ俊敏なシステム基盤拡張とリソースの増減が求められていた。
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