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キンドリルとレッドハットが提携、Ansibleでシステム運用を自動化するサービスを共同で提供

2022年5月16日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米IBMのインフラサービス事業を分社した米キンドリル(Kyndryl)は2022年5月10日(米国現地時間)、システム運用を自動化する構成管理ツール「Red Hat Ansible Automation Platform」を提供する米レッドハット(Red Hat)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。両社は共同で、 Ansibleを利用したサービスをユーザーに提供し、ユーザーのシステム運用を自動化する。

 米IBMのインフラサービス事業を分社した米キンドリル(Kyndryl)は、システム運用を自動化する構成管理ツール「Red Hat Ansible Automation Platform」を提供する米レッドハット(Red Hat)と戦略的パートナーシップを締結した。両社は共同で、Ansibleを利用したサービスをユーザーに提供し、ユーザーのシステム運用を自動化する。

 提携によってAnsibleは、キンドリルのインフラサービス全体で利用する主要な自動化ソフトウェアとなる。キンドリルはすでにAnsibleの最大規模のユーザーであり、50万件を超えるエンドポイントを管理している。今後、インフラサービスチーム全体にわたって、ストレージとネットワークの自動化機能を拡張する予定である。

 また、キンドリルとレッドハットは、「Ansible Innovation Center」を設立する。サービスを共同で開発するとともに、ユーザー企業におけるIT運用やITサービスの自動化を支援する。Ansibleとキンドリルのインフラサービスを利用したシステム運用のプレイブック(手順書)やサポートも提供する。

 両社によると、すでに全世界で900件近くのユーザーを共同で支援している。ユーザーの1社が、アイルランドのエネルギー企業、Bord Gais Energyである。「キンドリルのサービスチームとAnsibleによって反復作業を解消し、イベント発生時の事故対応と解決を自動化した。業務改善を絶えず実行できるようになった」(Bord Gais Energy)。

 なお、Ansibleは、複数のサーバー機などで成り立つクラウドシステムの構成を、コードベースで制御するツールである(関連記事レッドハット、構成管理ツール「Ansible」の有料版「Ansible Engine」を販売)。これにより、クラウド基盤の構築を自動化する。裏では主に、Python言語が使える個々のサーバー機にSSHでリモートアクセスし、各種ソフトウェアのインストールや設定ファイルの更新を行う。

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Kyndryl / Red Hat / Ansible / 協業・提携

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