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ヨドバシカメラがアジャイル開発/内製化やエンジニア育成を本格化、クリエーションラインに出資

2022年6月1日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ヨドバシホールディングスは、ヨドバシカメラのEC戦略/顧客体験強化の一環で、システム開発会社のクリエーションラインに出資し、資本業務提携を結んだ。提携の下、顧客体験を高める新規サービスの開発やエンジニアの育成などを進めていく。2022年5月31日の両社の発表によると、クリエーションラインがヨドバシホールディングスから受けた第三者割当増資による出資は総額1億5000万円。

 ヨドバシホールディングスは、ヨドバシカメラのECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」などを通じて提供する顧客体験の向上などを目的に、システム開発会社のクリエーションラインに出資し、資本業務提携を結んだ。両社の発表によると、クリエーションラインがヨドバシホールディングスから受けた第三者割当増資による出資は総額1億5000万円(図1)。

図1:ヨドバシカメラとクリエーションラインのロゴ(出典:クリエーションライン)図1:ヨドバシカメラとクリエーションラインのロゴ(出典:クリエーションライン)
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 ヨドバシホールディングスの狙いは、小売業の顧客体験を高める新規サービス開発やエンジニア育成などの取り組みを進めること。クリエーションラインは、オープンソースソフトウェアを活用したアジャイル開発や内製化支援に特徴を持つ。2020年からヨドバシカメラ社内でワンチーム体制のアジャイル開発を支援している。以前からクリエーションラインが強みとするユーザー企業のアジャイル開発や内製化の支援に注目し、今回の資本提携/出資に至った。

 「EC戦略を進めるには、新しいオープンソースやクラウド技術を用いたアーキテクチャが必要。クリエーションラインにはそれらの技術を使いこなせる人材・チームがある。また、アジャイル開発の手法のみならず強いチームの作り方・あり方についても学びがあり、このパートナーシップをヨドバシ・ドット・コムだけでなくリアル店舗のサービスの向上にも活用したい」(ヨドバシホールディングス)。

 今回の資本業務提携の下、両社が共同で取り組む活動として以下の4つを挙げている。

  • 新規サービス開発
  • アプリケーション開発エグゼキューションセンターの共同運営
  • 内製化支援およびソフトウェアエンジニア育成
  • クラウドおよびオープンソースソフトウェア技術の導入推進

 なお、ヨドバシカメラは、日本国内におけるEC売上ランキングの2位であり(1位はアマゾンジャパン、3位はビックカメラ)、2021年3月期のEC売上高は前期比60.3%増の2221億円である。

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