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ピュア・ストレージ、機器購入とサブスクリプションを組み合わせた利用モデル「Evergreen//Flex」を発表
2022年6月9日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ピュア・ストレージ・ジャパンは2022年6月9日、ストレージ利用モデル「Evergreen//」を刷新し、ハードウェアを購入しつつストレージの使用量に応じて料金を支払う新たな利用モデル「Evergreen//Flex」を発表した。ストレージ使用量が30%程度までなら、既存の保守モデル「Evergreen//Forever」よりもEvergreen//Flexのほうが安価になるとしている。
米ピュア・ストレージ(Pure Storage)の「Evergreen//」は、同社ストレージ製品の保守および利用モデルである。同社は以前より購入したストレージの保守プログラム「Evergreen//Forever」(今回「Evergreen Gold」から改称、旧称は「Forever Flash」)を提供。2019年からは、ストレージの月額制利用モデル「Evergreen//One」(今回「Pure as a Service」から改称)を用意している。
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ピュア・ストレージ・ジャパンは、今回新たに第3の利用モデルとして、購入型と月額制サービス型を組み合わせた新たな利用モデル「Evergreen//Flex」を追加した。ハードウェアはユーザーのIT資産として購入する一方で、ストレージの使用量に応じて利用料金を月額のサブスクリプション型で支払うモデルである。「使用量ベースの消費モデルを望むが、ハードウェアは所有して管理したい」といった需要に応える(図1)。
ストレージの使用量がキャパシティの30%程度までなら、既存の保守モデルEvergreen//ForeverよりもEvergreen//Flexのほうが安価になるという。Evergreen//Flexで利用を始めて、ストレージ使用量が増えてきたらEvergreen//Foreverに切り替えるようなことが可能だ。
既存の保守モデルであるEvergreen//Foreverは、拡張性やメンテナンス性を維持できる点が特徴。初期購入費用を削減するプログラム(保守費用を払っている間は3年おきに無料で最新のコントローラーに交換)や、保守費用を削減するプログラム(ストレージをアップグレードしたタイミングで保守期間をリセットし、保守費用を低く維持)を用意している。
オブジェクトストレージのFlashBladeの容量/性能を強化
合わせて、スケールアウト型ファイル/オブジェクトストレージ製品「Pure Storage FlashBlade」で、容量密度や性能や電力効率をそれぞれ2倍に高めた新モデル「Pure Storage FlashBlade//S」を発表した(写真1)。旧モデルよりも価格あたりの容量/性能が向上している。最小構成時の容量は物理168TB。
なお、Pure Storage FlashBlade//Sは、分散ストレージソフトウェアを備えたブレードサーバーを増設することによって容量を拡張する仕組みをとる。ファイル共有プロトコル(NFS v3/v4)またはAmazon S3互換のオブジェクトプロトコルでファイル/オブジェクトにアクセスする。