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サイバーリンクの顔認証エンジン「FaceMe」、マスク着用時の年齢・性別推定精度を向上

2022年9月22日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

台湾CyberLinkの日本法人であるサイバーリンクは2022年9月22日、AI顔認証エンジン「FaceMe」の機能を強化したと発表した。性能面で、マスク着用時における年齢と性別の推定精度を高めた。機能面で、うなずき動作を検出しその場合に限って顔を認証するアクティブFR機能を追加した。稼働環境も拡大し、NVIDIA Jetson新モデルでも使えるようにした。

 サイバーリンクの「FaceMe」は、AIを活用したリアルタイム顔認証エンジンである。利点として、認識速度の速さ(0.2秒以下)、認識精度の高さ(本人識別率99.7%)、認識範囲の広さ(角度のついた顔でも認識、左右60度、上下50度)などをうたっている。これらにより、歩行したまま認証する「ウォークスルー認証」が可能だとしている(画面1)。

画面1:顔認証エンジン「FaceMe」を強化し、マスク着用時における年齢と性別の推定精度を高めた(出典:サイバーリンク)
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 動作環境は広範で、産業用PCやワークステーションなどの高性能CPU/GPUを搭載したデバイスだけでなく、マシンスペックが低いタブレットPCやスマートフォン、組み込み向けIoTデバイスなどでも実用可能な性能を発揮するとしている。顔認証システムを導入するうえで高額な専用端末は必要ないとしている。

 今回、性能と機能を強化した。性能面で、マスク着用時における年齢と性別の推定精度を高めた。年齢は、プラスマイナス10歳から5.76歳へと向上。性別は、88.90%から91.68%へと向上した。なお、マスクなしの場合の精度は、年齢がプラスマイナス3.69歳、性別が98.02%である。機能面では、うなずき動作を検出し、うなずいた場合に限って顔を認証するアクティブFR機能を追加した。

 稼働環境も拡大し、NVIDIA Jetsonの新モデルでも使えるようにした。動作環境は、x86系CPUを搭載したPC(Windows、Ubuntu)、Arm CPUを搭載したIoTデバイス(Ubuntu、Android)、NVIDIA Jetson、モバイルデバイス(Android/iOS)などである。

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