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業務分析からクラウド導入まで、ビジネス現場でのデータ活用を支える「新発想」のデータ活用ソリューション
2022年10月25日(火)
市場分析や顧客のニーズの解析など、あらゆる領域でデータ活用が進む一方、「現場でのデータ活用が思うように進まない」と悩む企業は少なくない。その背後には、データ資産の分散・サイロ化や、膨大な紙文書の存在、既存の文書管理システムの運用の難しさなどの課題が山積している。企業はこれらをどう克服し、成長のためのデータ活用に向けた体制づくりを進めていけばよいのか。データテクノロジーとビジネスコンサルティングの双方に豊富な実績を持つアバナードに、新たなデータ活用の考え方と仕組みづくりについて聞いた。
企業のデータ活用を妨げている3つの要因とは?
アバナードは、2000年にアクセンチュアとマイクロソフトのジョイントベンチャーとして設立された。マイクロソフトのプラットフォームに精通する一方で、グローバルで実績を持つコンサルティングの知見を生かして、ユーザーのビジネスの最適解となるソリューションを提案できる。これが同社の最大の強みであり特徴だと、日本法人であるアバナード株式会社 シニアディレクターの楠貴裕氏は語る。
「マイクロソフトの認定技術者の数も世界で一番多く、一方ではビジネスのマネジメントに強いスタッフを多数擁しています。両者の連携によって、単にITソリューションを導入するのではなく、お客様のビジネス課題にフィットした提案ができる、他に例を見ないSIの専門家集団だと自負しています」
近年、わが国でもデータ活用の重要性は広く認識され、具体的な取り組みを進める企業は急増中だ。だが一方では、そうした努力が必ずしも成果に結びついていないという悩みが、現場の担当者から多く寄せられていると楠氏は明かす。
「日本企業のデータ活用の実践を妨げている要因には、大きく3つあります。まず、データが社内の各部署に分散していること。2つ目は、オンプレミスとネットワークの事情。そして3つ目は、セキュリティの問題です」
すでに多くの企業では、業務の流れをワンストップ化して効率を上げる試みが進んでいる。だが肝心のデータは、部署ごとにデータストアを導入しているなど、横の連携ができていない例が非常に多い。中にはクラウド上のデータストアサービスを導入している企業もあるが、これまた部署ごとに違うサービスを導入しているといった具合だ。
オンプレミスとネットワークの事情にしても同様だ。データをオンプレミスのファイル共有ソリューションなどに保管していても、すぐに陳腐化して外部のシステムと共有・連携できない。さらにはネットワークの管理ポリシーが壁になって、海外に公開できないといった問題が頻発しているという。
「データ活用の上で、やはり大きな問題になるのが、3番目のセキュリティです。一般に、データはオンプレミスに置いておけば安心だと思っている方が多いのですが、それは本当に最新のネットワークセキュリティを駆使して守りを固めていることが前提です。そこまでできる自信がないのなら、例えばMicrosoft Azureのような、プラットフォーマーが責任を持って運用しているクラウドにデータを移行して、そこで担保されている必要十分なセキュリティを利用するといった考えの方が、より安全だと言えます」
データを「整理する」から「検索できる」へ発想を転換
では、上で見てきたような課題を克服して、本当に「使える」データ活用の仕組みを構築するにはどうすれば良いのだろうか。手がかりとなる考え方として、楠氏は「あらゆる形式のデータに、シンプルにリーチできること」と示唆する。
会社の中には、紙文書からメールなどのテキスト、図版や写真などの画像データといった膨大かつ多種多様な形式のデータが混在、点在している。もちろんこれまでにも、いわゆる「文書管理システム」は存在したが、データの種類ごとにフォルダを作り階層化して管理するディレクトリ型のデータ構造は、定型化できないものを取り込むことができなかった。
「それでは全てのデータを手軽に共有・検索して、ビジネスに活用するのは不可能です。しかも階層化構造を構築する工数が膨大で、データ活用のためのコストが下げられない。そこでアバナードが考えたのが、『各々のデータは雑多なドキュメントとして未整理のまま置いておき、必要なときにすぐ検索して使える点を重視した仕組みを創る』ということでした」
この「データを整理して管理する」から180度転換した発想から生まれたソリューションが、2022年6月に発表されたばかりの企業向けクラウドサービス「Avanade Intelligent Explorer」だ。「高度なAIナレッジを活用し、検索データを簡単・効率的に発見する」というコンセプトの通り、未整理のままの状態から、必要なデータをすぐに検索・活用できる独自の機能を多数搭載していると楠氏は強調する。
「私たちはAvanade Intelligent Explorerを単なる検索ソリューションではなくて、人とナレッジをつなげて人の価値を最大化するソリューションですと、お客様にご紹介しています。また完成したパッケージではなく、カスタマイズ・テーラリングが柔軟に行える『半製品』として、お客様のニーズに合わせて最適化したり、自在にスケールできたりする点も他にはない特徴です」
こうした性格付けは、アバナードの強みであるコンサルティングとセットでの導入を想定したものだ。ユーザーの要望を入念にヒアリングした上で、最適な仕組みに作り込んでいくことで、より確実な導入成果が期待できるという。
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また「人とナレッジをつなげる」ためには、あらゆるデータを網羅して検索できる必要がある。そのためにAvanade Intelligent Explorerでは、非常にユニークな検索技術を採用している。社内の各所に保存されている、さまざまなデータファイルのインデックス情報だけを抽出してAvanade Intelligent Explorerのデータベースに置くことで、高速かつシステム横断的な検索を可能にしているのだ。
「Avanade Intelligent Explorerはインデックス情報だけを取ってくるので、データ本体は以前からあるファイルサーバーやウェブサイトに置いたままでOKです。このため、導入時にインデックスを取得出来る仕組みさえ作ってしまえば、後はデータの分散がいくら進んでも、変わらず対応できるのです」
今後も自動化・効率化のための新機能を多数追加していく
Avanade Intelligent Explorerは、あらゆるデータソースを検索できる点にも増して、検索して見つけたデータを活用することをメインの目的にしているため、コミュニケーションやコラボレーションの機能も豊富に提供している。
加えて、扱えるデータ形式も多岐にわたっており、Microsoft Officeファイルはもちろん、それらをPDF化したファイル、画像、平文のテキスト、さらに最近は動画・音声を扱える機能も新たに追加されたと楠氏は胸を張る。
「Azure Video Analyzerというツールを使って、動画ファイルのどのシーンで誰がどんな事を話したかという情報をテキスト化して抽出します。それをインデックス化してAvanade Intelligent Explorerに蓄積しておくと、人(話者)や発言を検索できるのです。これ自体、非常に高度な機能ですが、当社としてはあくまで『簡単にすばやく情報にリーチできる』ことを目的に、こうした最新機能をいかに効率化や自動化に応用できるかを追求していきたいと考えています」
そうしたコンセプトのもとで今構想している新機能の一つに、「辞書を自動で作ってしまう」というのがある。例えば製造業では技術の専門用語や機器名などが無数にあり、IT部門の担当者が辞書を作ろうにも大変で、メンテナンスも難しいと悩んでいる。
「それなら、元々お客様のドキュメントを大量に預かっているのだから、それらの自然言語分析をAIで行って、距離の近い言葉を分析し、『この単語が来たら、近いこちらの言葉でも検索する』という処理を自動化できる仕組みをつくろうと考えて、現在開発中です。他にはドキュメントの要約をAIで自動生成して、検索結果にサマリとして付けてしまうといったことも検討していて、すでに一部は開発が始まっています」
最後に楠氏は、Avanade Intelligent Explorerをぜひ勧めたいユーザー像として、「導入をスタート地点に色々試行錯誤しながら、自社のナレッジをどう引き出して活用すれば価値を高めることができるのか。そう考えているお客様であれば、Avanade Intelligent Explorerは必ずフィットするし、私たちもぜひそういうお客様と一緒にお仕事をさせていただきたいと願っています」と語る。
自社のデータ資産活用の仕組みづくりは、まず「価値あるデータを見つけるために、あらゆるデータにリーチできること」が第一歩であり、ひいては成功のポイントとなる。Avanade Intelligent Explorerのコンセプトは、そうしたデータドリブンなビジネス創造を目指す企業にとって、重要なヒントとなることは間違いない。
●お問い合わせ先
アバナード株式会社
URL:https://www.avanade.com/ja-jp/solutions/analytics-and-ai/avanade-intelligent-explorer
Email:tokyo@avanade.com