BIPROGYは2022年10月27日、経理業務に特化したAI-OCRクラウドサービス「Robota(ロボタ)」(開発元:ファーストアカウンティング)の販売を開始した。BIPROGYは自社でRobotaを導入・運用した経験を基にユーザー企業に向けて販売する。
BIPROGYが販売を開始する「Robota(ロボタ)」は、ファーストアカウンティングが開発・提供する、経理業務に特化したAI-OCR(光学文字認識)クラウドサービスである。従来の帳票定義型OCRでは読み取りが難しかった多様なフォーマットの請求書や領収書を読み取ってデータ化する。課金は領収書や請求書などの帳票単位のため、スモールスタートが可能である。
経理業務に特化したAI-OCRとして、勘定科目も自動で抽出する。簿記の2級取得者と同程度の作業品質で処理が可能だという。インボイス制度の施行で請求書フォーマットが変更になった場合でも容易に移行できるとしている。
AIを用いて帳票の種類を問わずに読み取れる。従来型のOCRでは、帳票フォーマットごとに読み取り箇所を定義する必要があったが、Robotaでは、こうした設定は不要である。また、APIを介して、RPAなどの外部システムからOCR機能を利用できる。
BIPROGYは、ユーザーとしてRobotaを導入・運用してきた。従来、経費支払申請の入力データと証憑の内容を経理担当者が確認していたが、そこにRobotaを適用。証憑の画像から確認に必要な項目を自動的に読み取り、入力データと突合する業務を自動化した。これにより、確認にかかる時間を60%短縮したという。そうした経験、ノウハウを基に、ユーザー企業に向けて販売を開始する。