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小野薬品、統合データ基盤「OASIS」を構築、SnowflakeとTalendを用いてデータを全社一元管理

2022年11月14日(月)IT Leaders編集部

小野薬品工業(本社:大阪市中央区)は2022年11月11日、統合データ基盤「OASIS(Ono Advanced Scientific Insight Service)」を構築したと発表した。社内で保有するデータを一元管理して全社で活用できるようにした。日鉄ソリューションズと共同で構築した。

 小野薬品工業は、統合データ基盤「OASIS(Ono Advanced Scientific Insight Service)」を構築した。各部門が保有する業務データやリアルワールドデータ(RWD)などを全社横断的に1つの基盤で分析可能な基盤を、SIerの日鉄ソリューションズと共同で構築している(図1)。

図1:統合データ基盤「OASIS」を活用したデータの流れ(出典:小野薬品工業)
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 小野薬品工業では従来、各本部(研究、開発、営業、生産・CMC、信頼保証など)が各々異なるシステムを用い、膨大で複雑なデータを保有していた。OASISの構築により、各部門で保有するデータを全社横断的に一元管理し、活用できるように体制を整備した。

 統合データ基盤の構築にあたっては、データガバナンスとセキュリティを強化すべく、改正個人情報保護法に則り、データセキュリティガイドラインに準拠するように設計した。個人情報を匿名/仮名加工情報などに加工することで、個人情報を保護しながらAIを用いた分析など、安全にデータを活用できる環境を整えた。

 今後、臨床現場で得られるRWDをはじめ、社内の各部門で蓄積した非臨床試験(実験・研究)データ、臨床試験データ、安全性情報などがOASISで一元管理される。これらのデータを全社で活用し、迅速かつ効率的に新薬を創出できるように取り組んでいく。

 OASIS構築における技術面を日鉄ソリューションズが支援した。ベースとして、同社が提供する、SnowflakeとTalendを用いたデータ活用プラットフォーム「DATAOPTERYX(データオプテリクス)」を採用した。合わせて、データガバナンスや個人のデータに関するセキュリティガイドラインの策定、これらを支える組織・体制の整備を支援している。

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