[新製品・サービス]

日立ソリューションズ、ランサムウェア対策サービス群にデータ回復、サイバーレジリエンス教育などを追加

2022年12月28日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立ソリューションズは2022年12月22日、ランサムウェア対策サービス群「サイバーレジリエンスソリューション」を拡充し、被害からの回復を支援する「データ回復ソリューション」など3つの新サービスを提供開始した。価格は個別見積もり。販売目標はサイバーレジリエンス事業全体で2024年度に300億円。

 日立ソリューションズの「サイバーレジリエンスソリューション」は、ランサムウェア対策サービス群である。サイバーレジリエンスに必要な能力として、NIST(米国国立標準技術研究所)が示した4つの能力(予測、抵抗、回復、適応)ごとにサービスを取り揃えている(図1)。

図1:ランサムウェアの脅威に対抗するサービス群「サイバーレジリエンスソリューション」の全体像(出典:日立ソリューションズ)
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 今回、回復、適応、予測のそれぞれをカバーする3つの新サービスを追加した。さらに、既存のSSPM(SaaSセキュリティ動態管理)サービス「AppOmni」をサイバーレジリエンスの予測分野を構成する要素として組み入れた(関連記事日立ソリューションズ、SaaSのセキュリティ設定を診断・監視して情報漏洩を防ぐSSPMサービス「AppOmni」)。

 新サービスの1つ「データ回復ソリューション」は、ランサムウェア被害からの回復を支援するサービスである。サイバーレジリエンスの回復分野を構成する。ユーザーの業務やシステムに適したバックアップの取得方法をコンサルティングから支援する。バックアップ・リストアの設計と構築、EDR(エンドポイント検知・対処)製品を活用した端末の日常的な監視運用、インシデント発生時の初動対応、データ復旧までワンストップで支援する(図1)。

図2:「データ回復ソリューション」の概要(出典:日立ソリューションズ)
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 サイバーレジリエンスの適応分野をカバーする新サービスが、人材育成を支援する「サイバーレジリエンス教育」である。サイバーレジリエンスの基礎力(サイバー攻撃対策、CSIRT基礎、インシデント対応など)を高める教育サービスであり、情報システムやセキュリティ組織の責任者・担当者に向けて提供する。日立ソリューションズ・クリエイトが提供する「サイバーセキュリティトレーニング」を活用する。

 サイバーレジリエンスの予測分野をカバーする新サービスが、クラウド環境のセキュリティリスクを可視化して対策を支援する「セキュリティリスクアセスメントサービス」である。ユーザーの利用状況や脅威検知状況などのログ情報をもとに、リスクを分析し、レポートを提供する。同社のエンジニアが、リスクを軽減する策や設定のチューニングを提案する。

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日立ソリューションズ / EDR / ランサムウェア / サイバーレジリエンス / SSPM / CSPM

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